スマホケース 本塗り

先日お預かりしておりましたスマートフォンXperia用のCLEAVEアルミ製スマホケースです。

表面にはアルマイト処理が施されている為、このまま塗装を行っても塗料は十分に密着しませんから、足付け処理としてサンドブラストを行います。

内側に塗装するとスマホが装着出来なくなる恐れがありますので(かなりピッタリ設計されているかと)、各工程でマスキングをしておきます。

ブラストボックスに入れ、

サンドブラストを行いました。

その後よく脱脂清掃し、台に固定します。

スイッチを別体で塗ると隙間が無くなって押せなくなってしまう恐れがあるので、着けたままで塗装を行う事にしました。ただし構造によってはこの方法で固着してしまう物もあり、そういった場合はお受付自体が出来なく、今回はテーパー状になっていて、ボタンの周りは面取りされていたのでこの方法で行っています。

プライマーを塗布します。

スイッチ部分が固着しないよう(隙間が埋まらないよう)、塗出量を絞って膜厚が付かないように注意します。

プライマーが乾いたら軽くサンディングし、

続けてベースコートを塗布します。まずは下塗りとして黄色味のある白を塗りました(具体的にはVW社のハーベストムーンベージュ)。

続けてご指定頂いた色=HYUNDAI「vivid yellow」R.H(カラーコード:IA)を塗布します。

鮮やかな色は大抵隠ぺい力が弱く、プライマーの上にそのまま塗ると塗装回数を増やさなければならなくなって無用に膜厚が着いてしまいますから、こういった場合は一旦下色を塗るようにしています。

そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

表面には削り出しの凸凹とした意匠があり、これを崩さないようにして足付け処理を行うにはサンドブラスト(または強い薬品)が必要になると言う訳です。

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

ボタン部分も隙間が埋まらず良い具合に塗れたと思います。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!