Kawasaki Z H2スクリーンパネル 下準備

先日お預かりしておりましたKawasaki Z H2純正スクリーンパネルです。今回はスモークの他に、中央下部の曇りガラス風になった箇所への着色も承っておりますので、そのマスキング型を作成しておきます。

まずはマスキングテープでラインをトレースし、

それを補強するようにマスキングテープを重ね、

本体から剥がし、透明なフィルムに貼り付けます。

それをスキャナーで読み込み、輪郭をトレースして画像データを作成しました。3次元から二次元へ、またラスターからベクターへの変換です。尚、角のアールはこの時点では大体の形状で、これから修正していきます。

作成したデータを別のPCに移し、プロッターを使ってマスキングシートをカットします(この古いプロッターを動かせるドライバがWindows XP用しか無く、脆弱性をカバーする為にこれ専用のマシンとしています。少々面倒ですがデータのバックアップを兼ねるのでこれはこれで良いかと思っています)。

それを石鹸水で貼ってスクリーンに貼り、

光に透かして形の確認~修正を行います。

実際にカットして貼ってみないと細かい所が判らないのが難点ですが、この辺はアナログ的な作業でしか出来ないので仕方ありません。

曇りガラス風になっているのは裏表両面で、表は削り落しますが裏側はそのまま残る事となり、ただその位置が微妙にズレているので、それを覆うように少しサイズを大きくしておきました。

ちなみに実際に使うのは今貼っているマスキングシートでは無く、それの外側=メス型の方となります。先に全体にスモーク塗装を行い、その後このマスキングシートを使ってこの形状にボディ同色の「メタリックディアブロブラック」(カラーコード:17K)の塗装を行い、

さらにその下にKawasakiのロゴを白で入れます。なので今回は二回分(2個分)の塗装になる訳で、その分費用も高めとなっています。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!