フェラーリ458リモコンキー 下準備

先日お預かりしておりましたフェラーリ458の純正リモコンキーカバーです。

最初は#120である程度の塗装を剥がし、

その後#180~#240で均します。

その他ペーパーが当たっていない箇所にも塗料が付着する可能性がある為、ナイロンブラシとウォッシュコンパウンド(液状研磨剤)を使って足付け処理を行っておきます。フチと裏側もしっかりとですね。

跳ね馬部分にサフェを塗ると膜厚がついてエンブレムが入らなくなってしまう可能性がある為、

熱可塑性の樹脂(温めると粘土状になるポリエチレン樹脂)を詰め込みます。ちなみにプラモデル等でもこういった物がありますが、油分がある物は使えず、また塗装に対して密着しない素材が適しているので、知り合いの塗装屋さんからこちらを教えて頂きました。PE=ポリエチレンは基本的に塗装が不可能な素材ですので(ただし当店ではJIS規格に準じた密着性を保持した塗装は可能です)、今回のような使い方にとても適しています。

その後よく脱脂清掃し、

プラスチックプライマーを塗布します。

続けてサーフェサーを塗布します。

樹脂粘土を詰めた箇所はフチがガタガタになりがちですので、

それを外した後、薄く1コートサフェを塗って馴染ませておきます。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!