先日「6」を「8」に変更加工しておいた日産RB26エンジンのタイミングベルトカバーです。8のフチに塗ったプライマーサーフェサーを研磨し、足付け処理を行っておきました。
裏側が乾いたらマスキングをして、浮かした状態で塗れるよう台にセットしたら本塗り開始です。
当初色は黒のままと考えていましたが、見本としてお預かりしたプラグカバーと、先に塗った他の案件の結晶塗装の黒と見比べてみると、見本の方が少しグレーっぽかった為、赤と白を入れて調整しました。
結晶塗装用の塗料=リンターを4コート程塗り、140℃~170℃程の熱を掛けると画像のように結晶目が現れます。
結晶目は塗膜の厚みや塗り方(希釈率等)によって変わるので、それも見本に似せられるよう調整して塗装を行いました。
上面と側面で塗り方が変わると結晶目も変わってしまうので、全体が均一になるよう気を付けて塗装を行っています。
「RB28」の凸文字は、言われなければ加工(変更)したとは判らないかと思います。
完全に同じという訳にはいきませんが、黒のままだったより断然色味は近くなったと思います。
今回はランボールギーニのヘッドカバーと一緒に塗装していて、そちらはそのままの黒で結晶目も元々塗られていた物を参考にしているので粗目の仕上がりになっています(かといってデロデロで汚い結晶目にはしていません)。
この後さらに恒温機で120℃30分程の二度焼きを行い、凸文字部を研磨してクリアーを筆で塗っておき、最初に剥がしたシーラーを元のように貼り付けておきます。
それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!