TOYOTA 2000GTヘッドカバー 本塗り

先日旧塗膜を剥離しておいたトヨタ2000GTのヘッドカバー2個です。その後リン酸処理を行い、よく乾燥させておきました。

まずはプライマーを塗布します。

続けて結晶塗装用の塗料=リンターを塗布します。

が、この時はちょっと塗り過ぎてしまい、チヂレ目が荒れてしまったので、

一旦全部シンナーで洗い流し、プライマーからやり直しました(手前がそうです)。その間にもう一個の方(奥)を塗装し、そちらは綺麗に結晶目が並んだので、その感覚を活かして塗り直すようにしています。

ちなみに塗り足りなかった場合=結晶目が細かすぎる場合は、焼き切る前にそのまま塗り重ねる事もあります。先日塗装を行ったRB26のタペットカバーがそうで、日記上では紹介はしていませんでしたがあちらもやはり1度では上手くいかず、その後塗り直す事で結晶目を揃えています。

こちらのヘッドカバーは鋳造素地の状態が良くないので、細かい結晶目だとその粗が残ってしまいますから、それを考えて比較的しっかりとした結晶目を出したい反面、塗り過ぎて結晶目が汚くなってしまう傾向が強いです。塗りながらそれが判れば良いのですが、熱を入れてみないとそれらが判らないのが本当に難しいところです。

一回塗れば大体どのくらいの厚みが丁度良いのかが判るので、塗り直した次は比較的理想に近い結晶目に仕上げられるようになります。

一度目の焼き付けは赤外線ヒーターで、140℃ ~170℃程の熱を30分程掛けています。

2個同時に塗っていたらどちらも塗り直しになっていましたが、順番に行う事で一個分=3回だけの塗装で済んでいます。

全体に満遍なく均一にしっかりとした結晶目が出ているのが判ると思います。

この後は恒温機で120℃30分程の2度焼きを行い、最後に凸部を研磨して光らせます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!