フェラーリリモコンキー塗装(ストライプ)サフェ入れ

先日お預かりしておりましたフェラーリ純正リモコンキーカバーです。

今回は傷つき防止のステンレスリングの制作も承っていますが、この後の作業で穴周りのラインが変わる可能性があるので、そちらはこの後の作業となります。

まずは全体を研磨して既存の塗膜を剥がします。

跳ね馬やボタンの溝部分はペーパーが入らないので、ナイロンブラシとウォッシュコンパウンド(液状研磨剤)で足付け処理を行います。

跳ね馬のエンブレムが入る箇所にサーフェサーを入れなく無いのでここに詰め物をしてマスキングしますが、以前作成した物が綺麗に残っていたので、そちらを再利用する事にします。

窪みにピッタリ嵌るのですが、この状態でサーフェサーを塗ってしまうと継目が一体化してガタガタになってしまうので、

塗装時には少し浮かした状態にしておくようにします。

 ボタンゴムが装着される箇所も隙間が狭くならないよう、丸めて棒状にしたマスキングテープを詰めておきます。

よく脱脂清掃し、プラスチックプライマーを塗ったら、

続けてサーフェサーを塗布します。

通常使うサーフェサーは2液ウレタン性で、ケースバイケースでエポキシ系も使います。DIYで使うようなラッカー系のサフェはまず使う事が無く、ただ昔一部の業者さんから「後でどうなっても構わないからどうにかしてコストを落としたい」というご要望があってその為だけに導入して使ったという経緯があります。尚、現在はそういった依頼は受け付け無い事にしました。

サフェを4コート程塗ったら跳ね馬部分のマスキングを外します。

同じくボタンが嵌る箇所の詰め物を外し、

最後に全体にサフェを1コート 塗ります。バツ切りの境界線のガタガタを均す為ですね。

こちらも最後は窪んだ跳ね馬部分も一緒にサフェを塗ります。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。次はサフェ研ぎと傷つき防止リングの制作ですね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!