自転車用ダイナモハブ 調色

先日下準備をしておいたダイナモハブと一緒にお預かりした色見本用のハブです。

まずは似たような色を簡易的に作り、方向性を確認します。

ちなみにハブと一緒にお預かりしたトップキャップですが、どちらも同じ色の設定だと思いますがそれぞれ色が違っているのが判ると思います。塗装もそうですが、着色アルマイトで色を合わせるのは難しいのかも知れません。尚今回はハブの方を参考にして調色を行います。

「簡易的な色の作成」と「調色」との大きな違いは、実際にスプレーガンで色板に塗装する事で、これによってスティックで見ていた時とスプレーした色との違いが判ります。簡易的に作っておいた色がこの時点で全く違う!と言う事もあり、ここで改めて使う原色を変えたりして色を調整=調色していきます。

 ハブ本体の方は着色アルマイトなので塗装とは全然違いますが、今回は彩度の低い色なので何とか近い感じに出来たと思います。

また念のため、それぞれクリアーを塗って確認もしておきました。

この2枚の色板はそれぞれ同じ色ですが、その上に塗るクリアー=艶によって全然色の見え方(明度・彩度・色相)が違ってみえるのが判ると思います。

使った原色はこれらの種類で、黒をベースにブルー・バイオレット・グリーン・極細目のホワイトパール(MIX836)を使っています。

当初は色を表現している素材が金属(アルミアルマイト)と言う事で、メタリックや粗目のパールを使いましたが、結果的に一番細かい目のパールが近かったです。

また今回は今後の追加依頼に備えてタッチアップ用塗料もご用命頂きました(単品では扱っておらず、塗装を御依頼頂いた方のみの対応となります)。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!