先日お預かりしておりましたホンダ純正の樹脂製エンジンカバー(恐らくはCR-Z用) です。
今回は艶あり仕上げで承っておりまして、この場合ザラザラとした素地を平滑にしてから上塗りを行う必要がありますが、その際梨地の処理とは別に素地の凸凹(ヒケ)のラインも整えておく必要があります。
裏を見ると判るのですが、リブ(柱)がある箇所の表側が凹んでいる事がよくあります。熱した樹脂が金型内で冷えて固まる際に発生する収縮が原因で、以前やった例ではランエボの樹脂製ヘッドカバーが特に酷かったですね。
今回程度の梨地であれば2度塗りでも対応は出来たのですが、このようなヒケについてはそれでは処理しきれないので(凹みが残ってしまうので)、「研磨→プライマー塗布→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった下地処理を行って仕上がりを良くします。
同じように凸文字の部分も平滑では無いので、しっかり当て板を使って面出しを行っておきます。
工程としては、ダブルアクションサンダー#180→#240、手研ぎ#180→#240,フチは#320相当の布状研磨副資材(アシレックススカイ)で足付け処理をしておきます。
谷ラインの部分やHONDAの凸文字周りはペーパーでの足付けは難しいので、ナイロンブラシとウォッシュコンパウンド(液状研磨剤)を使って処理します。
しっかり素地調整(足付け処理)された被塗面は、水が弾かない親水状態になります。
念の為、凸文字周りにはガスプライマーを使った火炎処理も行っておきます。
HONDAの凸文字部をマスキングし、プラスチックプライマーを塗布します。
この部分にサフェが厚く乗ると研ぎ作業が大変(物理的に不可能)になってしまいますから、大体で良いのでマスキングをしておきます。
コート毎に10分~15分程のフラッシュオフタイム(コート間の乾燥時間)を設けています。
肌を荒らさないようにしつつ、マスキング際を滑らかにするような感じでサフェを塗っておきます。
尚、このままだとサフェの厚みが足りないのでHONDAの凸文字付近の梨地は取り除けませんから、今回はサフェ研ぎ後に「下塗り」を行ってこれを平滑に仕上げるようにします。サフェによる下地処理+2度塗りといった方法ですね。
この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。
それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!






