昨年お預かりしていましたランサーエボリューション純正のブレンボキャリパーですが、オーバーホール作業を御願いしていたブレーキ屋さんから連絡があり、画像のフロントキャリパーの腐食が激しく、ブリーダーバルブのネジ山の掛かりが悪い→使っていてブレーキフルードが漏れる恐れがあるとの事で急遽作業が停止となりました。
その後オーナー様とお打ち合わせを行い、新たにこちらのキャリパーを入手して送って頂きました。お手数を頂きまして誠にありがとう御座いました!
その後無事オーバーホールとサンドブラスト作業を終え戻って来ました。尚、新たに入手して頂いたキャリパーはかなり程度が良かったとの事です。
まずは装着した際に目立つキャリパー正面をシングルアクションサンダーで研磨します。
ランエボのキャリパーは梨地で凸凹しているので、塗りあがった時に平滑で艶が出るように表面を研磨して均します。尚、深い傷や打痕、鋳造時の細かい巣穴が気になる場合はここで「エポキシプライマーサーフェサー塗布→強制乾燥→完全硬化→研磨」といった工程を入れますが(別途要追加費)、そこまで必要無い場合は今回のように素地調整のみで終わらせます。
その後#120→#180のダブルアクションサンダーで素地を均します。シングルアクションは切削力が強いのが特徴ですが、その分深い傷を入れてしまうのでその後素地表面を整える必要があります。
サンダーが当てられない場所は#180→#240の手研ぎで均します。角などのラインもここで整えておきます(カクカクしないように)。
ここで塗るプライマーは極薄膜で(むしろ厚塗りをしてしまうと問題が起こります)、深い傷を埋める事は出来ませんから、その場合はエポキシプライマーサフェーサーを塗る訳ですね。
ちなみに以前、レクサスLX600のキャリパー=鋳鉄製で素地が激しく凸凹した物を、ブレンボのように平滑艶々仕上げにするという御依頼がありましたが(業者さんなのでこちらでは紹介していません)、それはもう大変な作業でした。シングルアクションサンダーは大きいのから小さいのまでを駆使し、さらにリューターで細部まで削り、サーフェサーの塗装&研磨と二度塗りで艶々に仕上げました。費用も高額(ブレンボ5セット分くらい)になりましたが、中々他には見ない仕上がりに出来たと思います。


