買ってしまいました・・・

RMカラーマスター私が使っている塗料は「STANDOX」なるメーカーの物ですが、ちょっとしたきっかけがあって、こちらのRM社の色見本帳を買ってしまいました。普通に買えば40万円くらいはする筈ですが、ネットオークションで非常に安価に出品されていたので、つい手を出してしまったのです。まあ桁が違いますからお買い得だったとは思いますが・・・。

このRM社の色見本帳である「カラーマスター」なるシステムは、他社の色見本に比べてちょっと特殊でして、一般的な色見本帳は「自動車メーカー別」に分かれているのが一般的ですが、これは全く違います。例えば「赤」なら一つの引き出しに、赤ばかりの色見本が連続して入っているのです。

RMカラーマスター「レッドソリッド」このようにRM社の色見本帳には「メーカー別」といった概念が無く、赤といったら赤系がズラーっと並んでいますから、ベンツもBMWもアウディも「同じ赤」を使う可能性があったりします。

他の塗料メーカーで育った人間がこのシステムを見ると「そんな適当で良いの?!」と思ったりするのですが、実は車体色なんてそんなもんだったりします。作っている時期や製造国によってかなりのバラツキがありますから、「これのどこが同じ色何だよ!」って呆れてしまうものも普通に存在します(勿論それを感じるのは人それぞれですが)。

なのでこのRM社のカラーマスターの場合、自動車メーカーとカラーコードから調べると指定の色見本が選びだされ、後はその近辺にある微妙にズレた色の中から塗りたい色に一番近い色を見本を選び出し、その配合データ通りに作れば比較的簡単に希望する色が作りだせると言う方式です。まあ実際はここでも色ぶれは生じてるでしょうが・・・。

ただ使っている塗料のメーカーが違えばこういった色見本は全く意味の無い物で、何故私が今これを手に入れたかと言うと、この色見本帳はRM社の「水性塗料」にも対応しているとの事だからです。本当か嘘か解かりませんが、RM社の人間が「実はこの色見本は水性塗料で塗られている」と言ったらしく、これが本当なら溶剤系より水性の方が色ブレが少ないって事なのですが、まあこの辺りを本気で信じている訳では無く、いつか使うかも知れないと言う事で衝動買いをした次第です。

ちなみに水性塗料のネックとしては、一度媒体となる水(と硬化剤または添加剤)を混ぜると「可使時間」が決められてしまう事で、確かRMだと4時間くらい?だったと思いますが、溶剤系なら溶剤が揮発したらまた溶剤を足せば済む話ですが、水性塗料の場合は可使時間が決まっていますから、粘度の高いままだと色の確認が出来ず(もしくはその都度捨てる)、調色作業が出来ない!と言う事態になるのです。溶剤なら100回でも200回でもテストピースに塗装をしたりしますが(普通はしませんが)、水性でもそれが出来るのか・・・といったところです。

と言うことで、エンドユーザー(塗装屋)はこの「微調色」を極力減らす(無くす)為に優れた色見本帳が必要になり、塗料を選ぶのは材料自体の良し悪しとは別にこういった事も大きな判断材料の一つとなり、もしかしたら私もいつか来るであろうその日の為に備えてみたという次第です。

しかしそれにしてもこの色見本、凄く重くてとても邪魔なんですが(苦)

2 thoughts on “買ってしまいました・・・

  1. 設計士と言う仕事柄、また性格的にもこんな色見本見るとワクワクしてしまいます。
    年明けには先日塗装していただいたホイールの装着と、テールカウルの塗装依頼したいと思います。

  2. おお、もしや某大手ハウスメーカー勤務のzakさんですか(何故か笑)。コメント有難う御座います!こっちはかなりフランクな対応(爆)になっていますので失言が過ぎたら申し訳ありません。

    ホイールの装着は例のマグネシウムホイールですね。テールカウルもいよいよですか。原寸大プラモデルって感じが楽しそうで良いですね~。年末年始は秘密基地でメンテ三昧って所でしょうか。いやはや羨ましい限りです。

    確かにこういった色見本帳はクリエイターの方が見ると楽しいと思います。仕事にも十分使えますしね。ただ現状はまだ使い道が無いので屋根裏ででも寝むっておいて貰うことにします。ちょっと先走り過ぎましたんですよね…。

    テールカウル準備出来ましたら宜しくお願い致します!
    (ちなみに見積もりしましたっけ?送信メールは消えてしまって内容が解からないのですが・・・)。

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