ゼンハイザーe935ロゴ 用 ピンク色検証

先日からご依頼頂いているゼンハイザーe935のマイクに入れるロゴのピンクですが、丁度良い機会なので現在作成中のPRO_Fit色見本(仮)をこの色で作成する事にしました。青と紫に続いて三色目です。

上の画像はオーナー様がご用意されたプリント用紙で、まずこの色に近いピンクをPANTONEの色見本帳から選びました。GoeGuideの32-2-2となります。

次はそれに近いSTANDOXの原色を探します。

今回は2色混ぜないと見つからないかと思いきや、MIX576の色相が丁度良さそうです。

ちなみに画像にあるSTANDOX原色色見本帳は原色の他にシルバーメタリックを混ぜた物が貼ってあって、こうする事で濃過ぎる原色も色相が判り易くなっています。尚この時点では明度と彩度は気にしなくて大丈夫です。

適当に白を混ぜてPANTONEの色見本帳と見比べてみると中々良い感じです。と言うか数ある色見本の中でここまで原色に合うなんて奇跡的ですよ…。

と言う訳で早速新たな色見本達を用意しました。塗装スタンドも先日作った二個目のVer2.2をフル活用です。取っ手はやはりあった方が移動が楽ですね。

STANDOX PRO_Fit色見本色の配合は最初に決めた通りで、「艶あり」と「艶消し」用をそれぞれ7種類、合計28個を塗装します。

日記では紹介していませんでしたが、別件でブレーキキャリパーを塗装した時に一緒にこちらも塗らせて頂きました。

ちなみにアクリルプレートの方は極力艶を出したいので、塗ったその後上の画像のように水平に置くようにしました。

と言うのも・・・

 こちらは先日塗っていたSUBARU STIのチェリーレッドの色板ですが、画面左側の艶ありの方の肌が汚いのが判ると思います。

これは使ったのがイージークリアーで(安い方のクリアーです)、且塗装時は地面に対して垂直だったので肌が作れず(垂れるので)、結果艶の無い悪い肌になってしまいました。

これをいつも通りの環境で撮影するとさらに酷く写ってしまう為、「このままお蔵入りさせるか・・・」とも思っていたのですが、それも嫌なので結局塗り直しました。

元の肌の上にそのまま塗ったのと、一部にゴミが付いてしまいましたが、先ほどの肌に比べると良くなったのが判ると思います。クリアーの種類(クリスタルです)や塗り方、そして気合(笑)によって仕上りは結構変わってしまうんですよね。

既にムラサキ系の色見本も完成しているので、近々そちらも紹介出来ると思います。

休日は事務作業

現在ゴールデンウィークの真っ最中ですが、使わなくても家賃は自動的に発生すると言うシステム(?)の為、仕事をしていないとどうも落ち着かないと言う事もあって、事務作業がメインですが本日も普通に出勤していました。

画像は現在お預かり中の自転車小物部品に使うつや消しゴールド色を見本帳から探している所ですが、残念ながら良い色は見つかりませんでした。全部ひっくり返しましたが、やはりと言うかゴールド(メタリック)は難しいですよね。これに関しては作業が進行しましたら日記の方でも紹介したいと思います。

先日本塗りを終えているテールランプ等は無事撮影も完了し、こちらは連休明けには紹介出来ると思います。画像のはNINJA ZX-14Rのテールランプで、スポンジテープは新たに作成しておきました。連休明けには完成予定ですのでどうぞもう少々お待ちくださいませ。

そして溜まっていた色見本達も整理しました。

こちらは業者様からのご依頼だった日記では紹介していないピンク迷彩で、余り例のない作業なのでサンプルとして色の見本を作成しておきました。

尚、色はPANTONEの色見本を参考に、簡易的な色の作成(スティックで確認のみ)で塗料を作成し、その後出来上がった(完全硬化した)色を改めてPANTONEの色見本帳2種から近似色を探し照らし合わせると言う、こんな事をしているからいつまで経っても利益が出ないんじゃ…言う手段を取っています(苦)。

たださすがにこの色見本プレートの作成も色々な所に影響が出始めた為(気付くのが遅かったのですが…)、一部の加工を諦め、今回からは単に周りをカットして磁石を埋め込むだけの仕様にしました。これはもう超速ですよ。

ちなみに今まではと言うと、

色見本を貼る部分を切り抜き、

何だか気分が悪いので一旦つや消し黒に塗り(これも省きました!)、

印刷した紙を手作業で切り抜き(角が丸いので結構面倒…)、

さらに艶消し黒に塗ったブリキ板を裏当てに貼って、色見本が磁石で脱着可能にしていたりもしました。

こんな事をしていた結果、会社の口座の残金がみるみる減っていっていた訳です(いや、まあこれのせいでも無いのですが。苦笑)。

ちなみに元々色見本に使っていたのは市販のシリコーン型を使った「ダースベイダー」だった為、これの出っ張りが激しく、その為にプレートに穴を開けて一段落としていたと言うところもあります。

その後はオリジナルとして作った車型の色見本にシフトし、これにより高さを抑えられた為、わざわざ一段落とさなくても良くなった事に気が付きました。

と言う訳で今回からはプリントした紙を糊で貼り、色見本をそのまま両面テープで貼るだけにしたところ、信じられないくらい超絶作業が楽になりました(笑)。

またその後ミニカー色見本の注型方法を自然落下式(重力式)から遠心方式に変えた為、底面やフチの仕上りが良くなったのでそこを隠す必要も無くなりました。

言われてみるとちょっと出っ張った感はありますが、最初からこうだったとしても全然問題無い感じです。一体何をやっていたんだか…(苦)。

自動車メーカーのロゴや塗料メーカーから配布された配合データについては著作権の関係上出来上がった物を販売と言う訳にはいきませんが、いずれこんな感じで「飾れる色見本」みたいな物を商品化出来ればと思っています。理想としてはアクリルプレートに文字を白で印刷したデカール貼り、クリアー仕上げ!と行きたいところですが、コスト的な事を考えるとアクリルプレートにレーザー彫刻&白墨入れといった所でしょうか。どちらにしても楽しそうです(病)。

ミントグリーンが続きます

mic100先日、とある業者様(芸能事務所と言うのでしょうか)からマイクの塗装のご依頼を頂きまして、ご依頼の前に実際の色を見てみたいという事で事前に色見本をお貸出し致しました。

尚、画像のマイクはその案件とは全く関係がありません。

standox1こちらがお貸出しした色見本帳の一部で、マイクの一部にこの明るいミントグリーンを入れるようご指定を頂きました。それにしてもポルシェにこんな色あったんですか!と(笑)。

car9 珍しい色なので当店用の色見本としても抑えておくことにしました。

car8 しかしこの色、どこかで見たような気が…。

car10 って!

いや、今回のマイクに塗った色は手前の三個で、奥の二個は全くの別件で塗った色なのです。

画像だと殆ど同じ色にしか見えませんが、実物を見てもパッと見はやはり同じ色としか思えません。

corsair54ちなみに奥の二個は現在仕事の方で作業中のCORSAIR PCケースに採用している色で、こちらはPORSCHEの色では無く、PANTONEの色(カラーコード: 322)を見本として独自に作成した色です。

pantone (1 - 1)-6さらにその後私物として購入したPANTONE UNIVERSEのICE-WATCHがほぼ同じ色!と言う発見もありまして、かなり珍しい色である筈なのに今回のマイクで偶然が3回続いてしまったのです。こんな事ってあるんですね。

car11車の修理をやっていると(今はやっていません)、同じ車種や同じ色が立て続けに入庫して不思議に思うと言う事は良くあるのですが(珍しい事なのでそう気づくだけではあるのですが)、今回の件はさらにそれの上を行くような珍事でした。世の中的にこの色が流行っているというなら判らないでもないですが、普通は使わない色ですしね。

ちなみにポルシェの色は出来るだけ発色を良くしたかったので配合データ上から黒(MIX571)は抜かしてあります。

と言う事は、配合データからその黒を抜けばこのPANTONE FORMULA GUIDEの「322」やパントンファッション、ホーム + インテリア系の「Cockatoo」の近似色が作れる!という事で、322から作った色に関してはその配合データを公表しましたが、違う塗料メーカーでもPORSCHEの「mint gruen」(カラーコード:22R)の配合データを調べれば(そして黒を抜けば)これとほぼ同じ色が作れる!という事に至ります。

と言う事で全然興味が無い方にはアレですが、色(と色見本と配合データ)のマニアとしては今回の事ではちょっと興奮してしまいました。二度ある事は三度あるんですね。

色見本 増産中

darth33 今日は天皇誕生日と言う事で休日ではあったのですが、年末間近と言う事で普通に出勤していました。まあ単に「休みの日の筈だったのに仕事が進んでいる!」と言うのが好きなだけなんですけどね。何だか得した気分なのです(多分間違い)。

mag11実は色見本の作製に必要なネオジム磁石が切れていたのですが、先日近所の100円ショップを覗いたらこれが導入されたのでここぞとばかりに全部買い占めておきました。8個×20セットなので、これで160の色見本が作製できます。いやー、良かった良かったです。

darth34と言う訳でベースとなるMDF板にそれぞれ磁石を埋め込んだらプリントした紙を貼り付け、塗装を施したダースベイダーをセットしていきます。いやー、今回も沢山収穫出来ました。

darth35 こちらは先日本塗りを終えたW124のエアークリーナーボックスなどに採用した3コートキャンディーブルーで、下色に塗った色板とその配合データ、そしてその上にキャンディーブルーを塗った色板も貼ってカラーサンプルが完成です。

darth37こちらも同じくW124のエンジンルーム内のパーツに採用したキャンディーオレンジで、ダースベイダー自体は以前塗っておいたのですが、その隣にあるアクリル板を塗っていなかったので今回塗っておきました。パールやメタリック、キャンディーカラーは平面で見た場合と曲面で見た場合の色変化が違うので2種類あると凄く判り易いんですよね。

darth36 こちらも先日本塗りを終えていたBMW X5用のエンブレムの一部に塗ったブルーメタリックで、配合率とまではいきませんがこうやって使った原色が判るようにしておけば次にこの色を作る時に非常に約に立ちます。しかし隣に貼るアクリル板は塗り忘れたと言う・・・。

darth38平面と曲面で見た場合の差がよく判るのがこのモトクロームの色見本で、同じ色なのにダースベイダーとその隣に並んだアクリル板とで全然違って見えるのが判ると思います。唯一同じ角度を向いている目の部分だけが同じように見える、といった感じですかね。

色見本の作製はそこそこ手間は掛かりますがいずれこれが役に立つ日は必ずありますし、何よりも自分が行った仕事が手元に残るような事が嬉しいんですよね。画像などのデジタルデータも良いのですが、やはり形がある物を手にとって見れるのは楽しいです。