七宝焼きもどき 試作

sakura16こちらはPRO_Fit二階フロアーに間借りしているJIROちゃんが鋳造して作った桜の指輪で、画像だと平らな状態ですが素材に「錫」(スズ)を使っているので指で簡単に曲げられます。錫は勿論人体に無害で、この「指で曲げられる」と言う感触が凄く面白い金属なのです。

で、出来上がってこれを見て、「折角なので桜っぽくピンクの色を付けたら面白いんじゃないか!」みたいに話が盛り上がり、そして何故か私にお鉢が回って来た訳です(苦)。

sakura17 と言う事で、桜の花びらっぽい色のキャンディーカラー「ローズピンク」をクリアーに添加し、それに軟化剤、硬化剤を入れて筆で色を付けていきます。本当は桜の色を再現するならばパステルカラーな淡いピンクが正解ですが、折角なので錫の質感を活かした透明な色付けをしようと言う事です。ちなみに直接金属に上塗り塗料を塗るのはタブーですので仕事ではしませんからこういった事はお問い合わせをされないよう御願い致します。

sakura18 塗料に軟化剤を入れたのは素材自体を曲げるのを想定してでして、これが本物の七宝焼きとなると色入れはガラス質になりますから(多分)剥がれるか割れてしまう筈なのです。尚剥がれ防止の為今回は密着剤も併用しています。

sakura19やっている内につい楽しくなってしまい、うっかり流し込み過ぎてしまったらもう完全に桜の色から掛け離れてしまったような気が・・・。ってこれってまさに色名そのままのローズ(バラ)の色じゃないですか!(笑)。

まあこれは実用を踏まえたテストみたいなものなので、あとは実際に花びらをグニューと曲げてみて塗料がちゃんとそれに追随するか、また実際に使用してみて色の映えはどうかなどを確認して貰おうと思います。

次はキャンディーカラーに拘らず普通に淡いピンクか、或いは新たにバラの形をしたデザインの指輪を造るのも良いかも知れませんね。

さーて、請求書、請求書と(笑)。

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