先日ピンクカラーでの迷彩柄塗装を行っていた時に作成した色見本とテストピースです。その後熱も掛けまして、本体(ご依頼品)は既に発送致しました。
今回カモフラ柄の塗装に使ったのはこの4色で、それぞれの色はSTANDOXで配合データを作成していますが、今度はこれにPANTONEカラーの色番号を適合させよう!、と言う作戦です(と言うか普通に作業、なのですが)。
PANTONEの色見本は印刷物なのでそもそも塗装とは大きく異なりますが、これらの色見本が塗装にも応用出来れば何かと便利になるので、何とか互換性を持たせられればと色々試しています。
尚、こんな事をやっているからは判りませんが、先日大手塗料メーカーから配合データを作って欲しいとのお問合せを頂きましたが、現状そこまで出来る程の力はありませんでして…。
と言う訳ですが、こんな感じで塗装した塗色に近い物をPANTONEの色見本帳から選び出します。
通常は色見本から色を選んで塗装する訳ですが、この作業はそれの逆ですね。当然塗装と印刷は違うのでフリップフロップ性(方向性による色の見え方の違いみたいな感じ)は無視する訳ですが、見本の中から一番色を選ぶと言う作業自体は可能です。
PANTONEのフォーミュラガイドとゴーガイドそれぞれの色見本帳から近似色を選び、それらの色番号をSTANDOXの配合データと共に書き写して、さらに後日色見本としてプレート化しておきます。自動車補修用塗料ではこういったパステルカラーの色見本が殆ど無いので、実際に色味が見れて配合データも確認出来る色見本があるととても便利なのです。
そう言えば先日STANDOXのデモマンの方と話した所によると、塗料メーカーとしては色見本は赤字分野でしかないので今後はそれらを廃止していくようです。
確かに補修塗装には多角型分光測色機(塗膜にレンズを当てて直接色を読み取るような装置)が便利だと思いますが、うちの場合だとその読み取る方の色が存在していない事の方が多いので、だったらそれよりもマンセル色立体の塗装版!みたいな物の方が役に立つかもですね。
結局地道にやっていくしか無いですか…。