PRO_Fit夜の部(色見本の作製)

先日塗装していたミニカー型の色見本ですが、ある程度の数が溜まって来たので、いつものように壁に飾っておけるようプレート化しておく事にしました。色の見本は塗って終わりでは無く、この後も作業が続きます。

 台紙となるテンプレートは予め出来ていますが、それにしても各色名や配合などを入れないといけないので結構な手間となります。これが全部お金になれば、もう少し楽が出来ると思うのですが・・・。

 少し厚みのあるマットな用紙に、レーザープリンターで印刷しました。

各色と内容が合っているか一応チェックもしておきます。

 カットが意外と面倒なので途中レーザー加工機を使っていたりしましたが、その後ディスクカッターの刃を替えたら気持ちよいくらい切れるようになったので、現在はこの方法に戻りました。レーザーは便利ですが位置出しが意外と面倒なのです。

 こちらは土台部分となる板です。約6ミリのMDF板をレーザーでカットして作っています。

表面に糊を塗り、先ほどの紙を貼ります。

 ちなみに裏には磁石を嵌め込められるようにもなっているので、フックで引っかける有孔ボードの他に、スチール製のドアなどにも貼り付けられるようになっています。現場で使う時にも便利ですね。

 この辺の事は時間が掛かる割に全く売り上げにはならないので、こういう作業は「本当はもう帰ったつもりで」と考えて作業をしています。ただiPadでamazonプライムビデオを観ながらの作業なので意外と楽しかったりするのですが(ワールドトリガーとネト充のススメが面白かったです!笑)。

 こちらは先日の仕事で役に立ったキャンディーマゼンタピンクです。出来上がったマイクは、芸能界に疎い私でさえよく知っている方に使われているそうでして、仕上りもとても喜んで頂けたようで本当に何よりです。

 新たに作ったピンクゴールドも色見本化しておきました。

ちなみに以前知り合いの塗装屋さんに言われて初めて気が付いたのですが、自動車補修用塗料に「グレー」は存在しません。模型用とかだとかなりの種類があるみたいですが、確かにプロ用の塗料でグレーを見た事がありませんでした・・・。と言うか原色を混ぜれば勝手にグレーが出来るので、全く必要ないですよね(笑)。

 今の色見本は、立体と平面の二種類を作るようにしていて、見ての通りそれぞれ違う色に見えますが、実際には全く同じ色です。塗料の顔料はその粒子自体が立体なので、見る角度によって色が変わって見えます。これがいわゆる「フリップフロップ性」と呼ばれるもので、調色作業を難しくしている所以でもあります。丸一日(8時間)やっていても色が出ないなんて事はよくありました。

塗装の調色作業では、一方向だけを合わせると同時に他の角度から見た時の色が崩れてしまうので、どの方向から見ても同じ色にするのはとても大変です。さらに言うと、見本と同じ色にするには、使っている顔料と配合値を全く同じにしなければならなく、ただしそれは恐らく天文的な数字になるので、調色作業をして「全く同じ色にする」と言う事は現実的に不可能なのです。塗装屋さんが気軽に「大丈夫です!同じ色に出来ます!」と言えないのはそう言う事が判っているからですね。

と言う訳で、今回は12色の色見本が出来ました。

色の見本としては、単なる厚紙やブリキ板に塗るだけでも良いのですが、私的には標本とかコレクションにするのが好きなので(笑)、並べて格好良く見れるようにしています。

また現在は色見本ミニカーをもっと格好良くした物の制作をお願い中で、それが出来たら背面をアクリル板&レーザー彫刻で格好良い色見本を作って販売しようと思っています。

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