ミラーコートAG

塗料屋さんに取り寄せて貰いました。SEM社のミラーコートAGです。

こちらは所謂「メッキ調塗装」用の塗料で、この手の物は手を出してはいけないのは重々承知していますが、使い方と被塗物を限定すればまたやってみても良いかな?と思い久々に試してみる事にしました。塗装関係の知り合いの方からの、「いやいやいや!やめといた方がいいですって!」と言う心の声が聴こえてくるような来ないような(笑)。

 最近この手の塗料は各社から色々と出ていますが、今回購入したのは以前GUNさんと一緒にマルテー祭に行った時にデモをやっていた物で、「上に塗るクリアーはどのメーカーでも大丈夫です!」と言っていたのでこちらにしました。以前使っていたモトクロームでは専用のクリアー(恐らく水性)が本当に厄介だったんですよね。その上に塗ったウレタンクリアーがポリカーボネート製のラジコンボディみたいにパカっと剥がれると言う光景を見て使うのを止めました。

一応テクニカルデータシート(要は説明書)もついてきました。

とは言ってもこの手の塗料はどのメーカーも大体一緒でして、

メーカーさんの方もいい加減嫌になったのか、Q&Aは中々辛辣な内容になっています(まあ塗装屋ならそれくらい察してくれって話だと思いますが)。

しかしブツ取りに関しては「基本」と言うのが味噌でして、デモをやっていた方に教わった方法としては、磨いた後にシリコンオフでは無く中性洗剤で洗って水で流し、エアーブローだけで水気を飛ばせば吹きムラが出ない!と言う事でした。なるほどですね。

 そう言えば知り合いの塗装屋さんが「青くなったり黄色くなったり安定しないんですよ~」と仰っていましたが、そういった事も書いてあります。メッキ調コートの膜厚や乾燥不良で色味が変わるようですね。

ちなみに私はメッキ調単体では使わない予定なので(色々気になってしまいそれは無理だと気づきました)、青くなろうが黄色くなろうがは全く構わないと思っていて、要はキャンディーカラーの下地として使いたいだけです。そうじゃないとちょっとしたブツや肌目が気になって夜も眠れなくなりますので・・・。

相当文句を言う人が多いのか、どの項を見てもしつこいくらいに焼け!と説明しています(笑)。

そう言えばマルテー祭でやっていたデモでは、下地(ここで言う「プライマー」)は塗装では無く「黒のアクリル板」を使っていて、それを見たGUNさんが「それだったら誰がやっても綺麗なメッキ調になりますよ~」と、言ってはいけないツッコミをしていたのを思い出してしまいました(笑)。

まあ金属感を出す為には結局のところそこが重要なのでして、そもそも下地の艶あり黒を「肌目を出さないように塗る」と言うのが物理的に不可能な訳ですから、「やるなら完璧を目指したい」と言う自動車補修の塗装屋さんには受け入れられないのだと思います。ボンネットを塗装して、砂粒一つ入って半狂乱になるような仕事を日常的にやると、こういう塗装は無理ですよね。判ります、判りますよ・・・(全く他人事ですいません。笑)。

尚、先ほども紹介したように、こちらの塗装は至極限定的な使用となりますので、一般的な仕事のご依頼には対応は出来ません。「剥がれても構わないので」と言ったご希望にもお答えは出来ませんので何卒ご了承下さいませ。

2 thoughts on “ミラーコートAG

  1. あー、それでメッキ調塗料って、黒いプラスチックスプーンをサンプルピースにしてるんですね<下地

  2. そうですそうです。きっとやった事がある人からすると詐欺と思う筈です(笑)。
    60℃で4時間焼くとかも、もはや採算度外視ですよ(笑)。

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