今度行うスニーカーのスプラッシュ塗装ワークショップの為、マスキング作業を紹介する事にしました。
まず塗装する範囲ですが、全面塗ってしまうと「ただの汚れた塗装屋の作業靴」になってしまう為、塗る場所を限定にしてそれ以外の部分をマスキングするようにします。
今回はアディダスのスニーカーを使い、塗るのは側面部分のみとします。
ベロに繫がっている先端部分は塗らない為、ここはマスキングします。
後ろ側は踵の黒い部分(バックステー)も塗らないようにします。
尚、アウトソールはプライマー無しでは塗装が密着しない為、ここは塗らないようにします(ワークショップでも塗りません)。
フチは最後に細いマスキングテープ(6ミリ幅)を使って貼るので、この段階では適当な感じで大丈夫です。
ここもまずは大雑把なマスキングでOKです。この時新聞紙が無いと、マスキングテープが宙に浮いてしまって貼り難い為、それの支えとして新聞紙を詰めているという訳です。
最後に境界線を細いマスキングテープ(6ミリ幅)で貼って完了です。細いマスキングテープを使うのは曲がったラインでも貼り易いからですね。
ちなみに横の黒い3本ラインは一緒に塗っても塗らなくてもOKで、
ただ私の場合は塗りなく無かったのでここもマスキングしました。ギザギザは気にしなく、黒い部分が隠れるようにだけします。今回はスプレーによる塗装では無いのでこんな感じでアバウトでOKです。皆さん住む場所を決める時に隕石が落ちる事を気にして選んだりはしませんよね。それと同じです。
ちなみにマスキングに自信が無い方でもワークショップではフォローしますのでご安心ください。イメージとしては片側をやってあげますので、もう片方をご自身でやって頂ければ大丈夫です(勿論全部自分で!と言う事も構いません)。
尚、マスキングの作業時間は30分を目安に考えています。
後はこれに塗料を飛ばす(垂らす)だけです。多分塗るよりもマスキングの方が難しいかも知れません(と言う程今回の塗装は簡単です!笑)。
塗装については、以前塗った無印良品のスニーカーの画像があるのでそちらを紹介します。
同じような方法でマスキングを施した無印良品のスニーカーです。¥3,000くらいで売っています。
塗料は主剤に硬化剤が入ったポリウレタン樹脂塗料で、イメージとしては古いフェラーリを塗装する時に使うような物です(昔のフェラーリはクリアーを塗る2コート塗装では無くこちらのような1コートソリッドでした)。なので耐候性は抜群です(色が褪せる前にスニーカー自体が駄目になるかと)。
ちなみにスプラッシュ塗装を行ったのは私もこの時が人生初めてで、
やり始めは少し躊躇する事がありましたが、始めてみると本当に適当に色を飛ばすだけの簡単な塗装です。絵心とかデザインの心得とか全く関係ありません(笑)。
尚、色の発色が良くなるよう(見えるよう)、ワークショップで塗るスニーカーの色は白系に限定します(シルバーやゴールドもOKです)。暗い色は上に色を塗っても見えないと思うのでお控えください。
この時は最初に淡い色を塗り、その後赤や緑など濃い色を重ねていきました。何が正解なのかは判りません。とにかく塗ってみてやって頂くしか無い訳で、その辺も楽しんで頂ければと思います。
この状態だと「やらかした~!」と思ってしまうかも知れませんが、
いざマスキングを剥がしてみると、それなりに見れるようになっています(身内に見せたら皆やりたがったので今回ワークショップをしてみようと思った次第です)。
全体に塗ってしまうのではなく塗装範囲を限定する事で「人為的に行った」というのが判るので、適当な塗装でもそれなりに見えてくれるのだと思います。
尚、今回塗装した無印良品のスニーカーはキャンパス(布地・合成繊維)だった為に色が滲んでいますが、アディダスのような合皮のスニーカーはもっと色が盛り上がるような感じになると思います。まだ試していないのですが、これと同じようにしたい(失敗したくない)と言う方は、同じ無印良品のスニーカーが良いかと思います。普通に売っている筈です。
またこの時はマスキングが一部浮いてしまいアウトソール(下側のゴム部分)に塗料が食み出たのですが、こちらはプライマー無しでは付かない素材だった為、爪で抉る程度で簡単に剥がせました。なのでそこまで厳密にマスキングをする必要は無いと思います(と言うか一応時間制限があるのでそこはご了承くださいませ)。
ワークショップではマスキングに30分、塗装に30分、合計1時間の作業を予定しています。
また塗った後は恒温機(乾燥炉)に入れて熱を掛け、塗膜を硬化させます。その間の1時間は工場の中でお待ち頂くか、近くのカフェなどに休憩しに行って構いません。もしくは別途送料(¥1,000)を頂ければ後日発送も対応いたします。
参加条件等については後日改めて紹介します。
1日3回で4人ずつくらいを予定していて、Twitterのアプリ(ツイプラ)から応募出来るようにしますので、ご参加を検討されている方はまずツイッターのアカウントを取っておいて頂ければと思います。