色相環キーホルダーウッド仕様作成

以前テスト的に作っていたウォルナット枠の色相環キーホルダーですが、当然ですが使う木はどれも模様が違いますからどうしても仕上りにばらつきが生じてしまい、それが嫌でその後お蔵入りにしていました。よく言えば「どれも違っていて世界に一つしかない」になるのかも知れませんが、私的には一番良いと思った物とイマイチな物が同じ商品になるのが嫌なんですよね。iPhoneのようなカチッと整った高レベルな物を、個体差無く作れる方が好きです。

と言う事ですが、先日行ったワークショップでかなり評判が良かったので、気を取り直して(笑)こちらを増産する事にしました。材料費的にはアクリル板に比べるとかなりのコスト高になってしまいますが、彫刻した文字の部分を塗らなくて良い分で相殺しています。

そのまま彫刻&カットすると木の表面が焦げるので、マスキングテープをからレーザーで加工しています。

その他背板も在庫が無くなっていたので増産しています。

これも初期の頃からすると大分改良されていて、作れば作る程完成度が上がっていくのは楽しいところでもあります。

 

こちらはホログラムラメ仕様です。

自宅でネチネチと作っていたのですが非常に効率が悪いので、工場で纏めて作る事にしました。

通常ラメとなると黒やグレーやシルバーを下に塗ってからその上に重ねるのが一般的ですが、私的に粒子感の隙間から見えるそれが気になるので、「ラメで完全隠蔽させる」といった手法をとっています。非常に膜厚が着くので一般的な塗装面では出来ませんが、透明アクリルの裏から行うのでこれが出来ます。ただ行程が増えるのでこんな事は誰もしないと思いますが…。

裏側のラメが完了したら表側にクリアーを塗ります。ちなみにこの後これらは殆ど廃棄となりました(笑)。前からどうも変だと思っていたのですが、沈殿したラメが素材(今回の場合アクリル樹脂)に到達すると、そこで密着性が低下してしまうみたいなんですよね。なので今は一度クリアーを塗って完全硬化させてから再度足付け処理をしてクリアー→ラメ→クリアーを繰り返して仕上げています。さらに面倒くさい事に・・・。

 他にはいつもの結晶塗装バージョンも作成しています。

もちろんこれ単体で塗っていたら会社が破綻してしまいますので、仕事の御依頼品と一緒に、本塗り前のテストピースとして塗るようにしています。この時はフェラーリのエンジンルーム内に装着されるアルミプレートを塗りました。

同じ色相環のピースでも、それぞれに組み合わせる枠や背板のパーツによって全然雰囲気が変わるのが面白いですよね。

来年の5月に開催されるデザインフェスタNo.59に抽選したので、これらのキーホルダーはそちらで販売する予定です。ウェブ販売を希望されている方も居らっしゃるので何とか200個は作りたいですね!(なので最近寝不足です…)。

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