W124エンジンルーム内パーツ塗装 完成

benz368 大変長らくお待たせしました!メルセデスベンツW124エンジンルーム内のパーツ塗装、本日完成となります。

benz369 こちらはエアークリーナーボックスで、エンジンルームのほぼ中央に鎮座するパーツです。今回の塗色はキャンディーブルーで承りました。最初の状態も紹介しますね。

benz30素材はPA(ポリアミド)で、素地の表面はザラザラとした梨地でしたが、「研磨→プライマー塗布→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった工程で表面を平滑に仕上げて艶々の仕上がりにしています。また一部には凹みみたいな歪みがあったのでパテも使いました(結果サフェーサーは二度打ちです)。

benz285エアークリーナーボックスに装着されるAMGのプレートは別部品で、元々は未塗装の樹脂素材に凸文字のみ少々色褪せたシルバーがプリントされていましたが、今回新たに凸文字の上面を多少金属っぽいシルバーにして、プレートもブラックで再塗装、全体を艶々の仕上げにしています。AMGプレートの作業工程についてはこちらをどうぞ。

benz371 取り付けは中央を両面テープで、両サイドは浮き上がりを防止する為にシーラー(接着剤風)で固定しておきました。本日見たところしっかりついていたので無事完成の運びとなりました。

benz372 キャンディーカラーは3層構造の塗膜となっていて、パールとは違った色の深みをよく感じられる塗装となっています。今回採用したキャンディーブルーに関してはこちらで紹介しておりますので宜しければどうぞご参照下さい。ちなみに当初は紫系を想定していました。

benz373 その他のパーツはこちらで、主にエアークリーナーボックスを囲むパーツは同じくブルー系、その他全体に散らばったボックスケースなどはキャンディーオレンジとなっています。この画像だと大人しく見えますが、実際はオレンジの方が凄く派手で変化も激しい色味となっています。

こちらも最初の状態を紹介しますね。

w12423一部は金属のパーツですが、殆どがプラスチック(ポリアミドばかり)となっています。何が一番大変かと言うとやはり下地作業ですかね。

benz376 キャンディーオレンジもブルーと同じく3層構造の塗膜ですが、こちらは下色に純粋なシルバーを使っているのでその分色変化も派手です。

ただこの場合は下色と中色(オレンジ)での色味(色相・明度)が極端に変わるのでムラになり易く、イビツな形をしたパーツでそれを抑えるのに結構苦労をしました。なので一般的には下色にもオレンジ系を塗るのが普通なんですよね。

キャンディーオレンジの色を決める作業についてはこちらで紹介していますのでよろしければどうぞ。

benz378前回ご依頼頂いたR129のインマニは今回と同じ様な色相のオレンジで、ただあちらはソリッドカラー(パールでもメタリックでも無い色)だったので印象は全く違うように感じられると思います。

オーナー様のブログでは前回の仕上がりについてのご感想なども頂いておりますので宜しければどうぞ! → Good old days ≡Last Samurai ≡

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げますね。この度も当店をご利用頂き有難う御座いました!新年に間に合いそうで良かったです(笑)。