ROVER MINI内装パーツ一式塗装 完成

mini46 大変お待たせしました!ローバーミニの内装パーツ一式の塗装、本日完成となります。

最初の画像も紹介しますね。

mini8最初はこのような状態で、今回はサフェーサーなどは一切塗らず簡単な下地処理(足付け処理)のみでの本塗りとなっています。

mini47 画像中央にあるのはスピーカーのボックスケースで、FRPで出来ています。元々黒く塗られていて、余り良い塗装(下地)では無かったのでよく見ると多少粗が見えますが殆ど気にならないレベルだとは思います。

mini48 こちらは先ほどのスピーカーボックスの蓋になる物ですね。当初はネット部分のみをレッド(オレンジ)の塗装でご依頼頂いていたのですが、枠の塗装が余りよく無いのでこちらも黒で塗装致しました。一応最初の状態も紹介しますね。

mini14素材はFRP製で、そもそもの製品が下地処理をしないまま上塗り塗装をしているっぽく、欠けた部分や巣穴・ハジキ・ゴミなどがかなりありました。本当は「研磨→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった下地処理をしたいところでしたが、単に塗り直すだけでもかなり良くなっていると思います。モヤモヤしていたのがすっきり致しました。

mini49 こちらはデフロスター出口部分のパーツで、当初は塗装済みの剥がれ掛かったパーツをお預かりしたのですが、どうやら塗膜がちゃんと密着していなかったらしく、それを全部剥がすとなると塗装費以上にコストが掛かってしまいますので(プラスチックなので全て手作業で削る事になるのです)新たに新品を用意して頂きました。

ポリプロピレンは塗装との相性が悪いので(接着も)、下地処理をしっかりしておかないと後で大変な事になるんですよね。

mini53見た目的にちょっと分かり難いのですが、ドアスピーカーのグリルもしっかりクリアーを塗ってあります。エンブレムは外して塗れましたのでその辺の仕上がりも問題無いかと思います。

mini50 そしてスイッチパネルです。こちらもサフェーサーなどは塗らずそのまま塗装していて、右端の二個は元々ロゴが彫刻&プリントされていた物をオーナー様に(完全に)平らに削って頂いたのですが、本塗り後にその跡が浮き上がっているのが判ると思います。また左端はプリントだけでしたが、やはりそちらも元々あったロゴの跡が出ています。

こういった事はボディパネルの塗装でもそうなのですが、シールなどが貼ってある箇所はいくら平滑に研いでも塗装後にそこだけ凹んだり出っ張ったりしたような跡が出てしまいます。これは元の素地が何かしらの原因で弱くなっていて、その上に塗料(溶剤)が塗られた事で弱くなった部分が侵されて跡になって出ると言う事です。ウォータースポットなどもそうで、解決方法としてはサフェーサーで固めるか、或いは素地を侵さない水性系の塗料なら大丈夫かも知れません(と言ってもクリアーは溶剤ですから、結局それでも駄目な場合はあると思います)。

と言っても取り付け箇所は目線よりも下側で、光源は下から照らされる訳では無いので実際に装着されれば判らなくなりますからご心配は無用です。それよりも一部で割れていた物があって、ただそちらもエポキシで修正済みですのでどうぞご安心下さいませ。

 

mini51 成形時の歪みが酷い物に関してはある程度研いで平滑にしていますのでその辺も良い感じに仕上がっていると思います。

mini52余りに小さいロゴの場合はデカールでの対応となりますが、これくらいであればマスキングシートを作成しての塗装で対応出来ます。やはりと言うか段差が無い仕上がりは美しくて良いですよね。

ちなみにこちらのオーナー様は今までにもこれらの何倍もの数の内装パーツをご依頼頂いていまして、ほぼこれらの色で車内は統一されています。中々凄い配色ですが、アーティスティックなお仕事に従事されておられるようですので、恐らくは確固たるコンセプトが決まってのこの色なのだと思います。私ももう驚きません(笑)。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げますね。この度も当店をご利用頂き有り難うございました!