先日に続き、日曜日に行って来た岡本太郎美術館の企画展の紹介となります。
こちらは村上力氏の作品、「PW-生きている俘虜」で、展示室に入って比較的早い段階で見る事になるのですが、入場早々だとまだちょっと心の準備が出来ていなくて、最初は素通りさせて貰いました。勿論、怖くてです(笑)。
ちなみにこの作品、材料が「麻布・樹脂・漆・鉄・木」となっていて、着ている物は当然そうなのですが、体や髪の毛も全て麻布で作られています。あ、麻って・・・!(恐)。
最初に見た時は単に怖いだけの作品だったのですが、一周して戻って来て使われている材料を見てからは、「麻でこれか!」とその仕上がりに驚きました。右後ろにいるおじさんなんて、間違って本物の人が並んでいるかと思うくらいでしたので(笑)。
中がどうなっているのか気になって下から覗いてみると、固められているのは途中までのようですね。固定部まで見てみたかったのですが自重しました。
最初から太郎氏も作品の構想に入っていたのかどうか判りませんが、ちょっと怖い作品だったのでこちらを見つけた時はホッとしました(笑)。
現代アートは、その作品の背景にある概念とか難しい面があるのですが、私的には使われている素材とか製造工程とか、自分の仕事に少しでも重なるような所を見つけたりするのが面白いと思って見ています。
ちなみにこの会場の特徴として、部屋の中央に大きなガラスケースのようなブースがあります。
特にあそこに入る物が受賞作品と言う訳では無いと思うのですが、やはりと言うかガラスに囲まれて全方向から見れるのは傍から見てちょっと特別な感じがします。
こちらは藤本りかさんの作品で、タイトルは「butterfly effect」です。
高さは3メートル以上あって、人が着る物としてはちょっとあり得ないサイズですが、それだけに存在感が凄いです(これが男物だったら怖かったかもです)。
その巨大なセーターの下には小さな木製の椅子が置いてあって、そこに巻かれた毛糸とセーターが繋がっています。
ちなみにこの作品、最初は外から眺めていたのですが、別の作品を観に行っている時にここを見ると、なんとこのガラスケースの中に人が入っているじゃないですか!
どうやらガラスケースの中に入って良いそうで、そう言えば前回の時も中に人が入っていたので、そういった参加型の作品向きのスペースなのかも知れませんね。
セーターの糸を解き、それを椅子に巻く事で作品となるようです。
この時点では企画展が始まってまだ3日ですから、最後の方となる二か月後には一体どうなっているのか、それも見れたら面白いでしょうね。折角の作品が無くなってしまうと言うのはちょっと勿体ない気がするのですが、その辺も含めての表現なのだと思います。
実はそういった事も会場で貰える冊子に書いてあったりするのですが、開催早々ネタバレになるのはどうかと思うので伏せておいてます。
そして今回の「岡本太郎賞」に輝いたのがこちらの「さいあくななちゃん」さんの作品で、作家名からしてもうヤバい感じです(笑)。
その他も含めまだ結構画像があるので、続きはまた次回紹介します。
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