BMW内装部品 塗装承りました

先日BMWのテールランプをスモーク塗装でご依頼頂きましたオーナー様から、追加でご依頼頂いた同じくBMWの内装部品です。この度もご贔屓頂き有難う御座います!

ご依頼の内容としては、写真上にある大きな部品をどこかのショップさんに塗装して貰い、その仕上がりがイマイチだったとの事でそれの修正塗装となります。ちなみに左下の部品がオリジナルの色です(25年前の物ですが新品らしいです・・・)。

左がオリジナルの色で右が塗られてしまった物ですね。確かに同じグレーではあるのですが、明らかに塗られた右側は赤味が足りないです。塗装屋的には「青白い」って感じですかね。

まあこういった色違いも気にする方は気にしますし、気にしない方は気にしないですから難しいですよね。 出来たこれを見せられて「どうです?バッチリでしょ」なんて言われたら・・・ちょっとショックかも知れませんかね(そう言われたかどうかは解かりませんが)。

で、実は自動車用塗料にはこういった便利な物もあります。内装用の色見本帳ですね。 ただこれはGM(ジェネラルモータース)社用の物ですから今回のBMWの内装用とはちょっと違います。ちなみにどの塗料メーカーでも用意されている物ではありません。DUPONT辺りはスマートリペアだか何だかで内装塗装は比較的流行ってましたよね。確かにアメリカ的にはそう言うのが好きそうです(笑)。

参考までに近い色を選んで色見本帳を当ててみるとこんな感じです。各色の真ん中に穴が開いていて、そこから下に当てた実際の塗膜と色を比べる事が出来ます。と言ってもこんなアバウトな方法で色が合っているかどうかなんて解かりませんけどね。参考程度です。

ちなみに当初の案としては、「色違いを防止するなら全部塗ってしまう方が間違いない」と言う事もあって、そういった場合にはこの程度の色選びでも問題無いかと思います。それよりもちゃんとカラーデータ(配合データ)がある訳ですから、例えば塗装した部品の一つを何かしらの理由で交換した時、後からそれだけ塗るとしても全く同じ色で再現する事が可能となります。長い目で見るとこういった方法の方が良い場合もありますかね。

ただ参考までにこの色は使えません。一応配合データを見たのですが2コート仕様の配合データしか無いのです。今回塗装された塗膜は訳あってベースコートが塗れません(激しくチヂレを起こす可能性が・・・)。

と言う事で結局は新たに色を作る必要がありますかね。なので新品部品は塗らず、それに合わせて色を調色して先ほどの青白い部品と小さな灰皿のみ塗装する事になります。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!