自転車アルミフレーム 下地塗装

サンドブラスト屋さんにお願いしていた自転車フレーム×2個が脱酸素剤と共に包まれて戻って来ました。大変お待たせしました!

フレームの一番真下になる箇所はこうやって錆(腐食)が出ているケースが多いです。侵食されて虫に食べられたような状態になっています。 こういった侵食の奥の処理はサンダーでは難しいですがサンドブラストであれば非常に有効です。と言うかサンダーだけでやろうとするからsistemsixの時のようにあっと言う間に再発すると思うのですが・・・。ちなみに画像の一部は修正しています(車体番号にモザイク掛けてます)。

本日知り合いの方がTACさんに来て、自転車のマスキングを見て「随分丁度いい物があるんですね~」と言ってましたのでちょっと紹介させて頂きますね。 ボトムブラケットの穴などをマスキングする場合、テープで貼る場合もありますが「詰め物」を入れて行う方法もあります。

画像はフレーム先端のフォークが通る穴で、ここにはペットボトルのキャップを挿し込んでいます。ちょっときつかったので少し切り込みを入れて奥まで入るようにしています。 材料費はタダですし何より作業が早いですからね。抜くときはピック(千枚通しみたいな物)を刺して引っ張って抜きます。

サンドブラストされた被塗物を脱脂する場合は、吊るした状態で上から脱脂溶剤をスプレーして洗い流すようにして行います。表面がザラザラになっているのでウェスで拭き取ろうとしても引っかかるだけなんですよね。ウェスが丸まってしまうのです。

で、脱脂洗浄が済んだらまずは浸透型エポキシプライマーを塗布します。今回は「重防錆仕様」で承っていますのでいつものプライマーよりも強力なタイプの物を使います。いつも使っているプライマーと今回のプライマー、何が違うかって樹脂も顔料も全く違う種類の物なんです。材料が違えば手間も当然違うので費用も当然違うのですが・・・(大体プラス¥8,000です)。

防錆については先ほどのプライマーで担う訳ですが、各部侵食された跡はそのプライマーで埋めきれる物ではありませんのでその場合は「サフェーサー」を塗布します。ちなみにこのサフェーサーにも防錆効果はありますが、これの主な役割は「塗膜厚の充填」ですからこれだけだとちょっと弱いですかね。まあそれ以前に使うエアーに水が混ざっていたりしたらどれも意味が無くなってしまいますが(材料だけではなく設備も必要ということです。ちなみに空気から湿気を取り除くのはエアードライヤーなる機器です)。

来週中には本塗り出来る予定です。もう少々お待ち下さいませ!