BMW E30(後期)テールランプ 下地処理

こちらもお待たせしております。BMWのテールランプですね。まずはいつも通り塗装前の足付け処理となります。

車体はそこそこの年代物になっていますから部品もそれと同様に少々お疲れ気味になっていたりします。 と言う事で、今回のご依頼はレンズのスモーク塗装ですが、それと併せて枠の黒い樹脂部分のリフレッシュも兼ねてのご依頼となります。

このテールランプは「枠」と「レンズ」とのクリアランスが非常に狭く、ただレンズを外すのは現実的ではありませんのでマスキングでの作業となります。が、この枠部分自体が劣化で白っぽくなっているので今回はこの枠の塗装も承る事になりました。確かにレンズが綺麗になっても枠が劣化した姿のままではちょっと勿体無いですからね。

で、下地処理はレンズも枠も一緒に行い、レンズの方を先に塗って完全硬化したら次に枠の部分を塗ります。

当初は「レンズも枠もとりあえず一緒にクリアーを塗ってしまってから枠の黒を塗れば」と考えていましたが、さすがにちょっと強引過ぎる気がしたのでそれぞれきちんと塗り分けはする事にしました。この隙間がクリアーで埋まってしまっても何か変ですしね。

このレンズが妙に綺麗に見えるのは一皮剥いた状態だからで、艶があるのはレンズ全体にシリコンオフを塗布しているからです。レンズ表面は全体に足付け処理として研磨しているので汚れと共に劣化した古い皮膜を一皮剥き、レンズ表面にある凸文字などの細部をナイロンブラシでガシガシと掃除しています。 シリコンオフを拭き取ると右にあるような状態に戻る訳ですが、新品時のような鮮やかさが一瞬垣間見えたので(何故か笑)ちょっと一枚撮っておきました。比較的古いタイプのレンズではコンパウンドやワックスが固まって残っていたりするのでこういった作業は必須なんですよね。

内装部品は調色に時間が掛かりそうですので先にテールランプを仕上げる予定です。もう少々お待ち下さいませ!