SPENGLEカーボンホイール 下塗り②

spengle6先日塗っておいたエポキシサフェーサーが硬化した状態です。

ひび割れていたパテは全て削り落としていますが、それによってラインはかなり崩れてしまっていますからここからはパテで整えていきます。スポークの根元部分は特にひどくなっているのが解かると思います。

ただホイール全体にパテをヘラで付けるとなると今度は研ぎの作業が大変な事になりますので、今回のような場合は「スプレーパテ」が有効です。これはその名の通りスプレーで吹き付けるパテの事ですね。

spengle4 全体的に表面を軽く研磨して足付け処理をしておいたらマスキングをし直してスプレーパテの準備をします。もちろん良く脱脂もですね。

spengle5そして全体にパテをスプレーします。見た目はサフェーサーと変わりありませんがそれとは全く違って、これは純粋にパテですので樹脂分もポリエステルになります。スタンドックスはこういったスプレーパテも補修システムの中に入っているのです。材料はちょっと高価ですがこれの便利さは一度使うと手放せません。

画像は既に塗り終わった状態でリム部のマスキングテープも剥がしてあります。ちなみにこういった下地の塗装時には見切りラインギリギリでマスキングをするのでは無く、丁度良さそうな「山」のライン部分で見切るのが基本です。この時点でマスキングの段差が出来ても山になったラインの頂点なら研いで平滑にするのが楽ですからね。塗装の基本です。

これで下地の塗装は二回目ですが、まだサフェーサーを塗っていませんのでここからまだもう一回同じような作業があります。その都度「研ぎ」の作業もありますし(これを研ぐのが一番大変です・・・)マスキングも張り直す必要もありますから、下地作業は地味な上に結構大変な作業になります。

が、塗装作業の殆どはこういった下地作業ばかりなので実際にはそんなに苦では無かったりします。手を掛ければ掛ける程良くなっていくのが目で見て解かるので、その点は本塗りよりもこういった下地作業の方が実は楽しかったりするのです。