自転車用カーボンホイール塗装承ってます

先日到着しておりました自転車用HED製20インチ(406)のカーボンホイール 2個です。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

現状は未塗装のカーボン素地状態で、

今回こちらを艶ありの白に、またクリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様で承りました。また白の色味ついては「出来るだけ真っ白に」との事ですので、スタンドックス原色の白(MIX570 or 870)をそのまま使うようにします。

状態としては余り芳しくなく、

全体的に細かい巣穴があります。

またカーボンの厚みが非常に薄く、指で押すと簡単に凹む柔らかさなので、そのまま塗装を行うと塗膜その柔らかさに追従せず割れてしまいますから、各工程で軟化剤を入れるなどしてフレキシブル=軟化性のある塗膜にしていこうと思います。

ここまで大きい巣穴はサフェでは埋まらずパテを使いますが、それについても一般的な物では無く、固まっても割れにくいタイプの物=軟化性のあるパテを使うようにします。工程としては「「研磨→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨→パテ塗布→完全硬化→研磨→サーフェサー塗布→完全硬化→研磨→上塗り→完全硬化」といった感じを予定しています(サフェの2度打ちとその間にパテ作業を行なうような感じですね)。

参考までに以前施工した画像を紹介します。

この時はSPENGLEの自転車用カーボンホイールを艶消し黒に塗装しました。

こちらはアルミ製のリムを半艶オレンジで塗装しました。

ただ今回は軟化性のある塗装と言う事で、

ホイール塗装を参考にするよりも、この時の非常に柔らかい素材だったレンジローバーのオーバーフェンダー塗装の内容に近い感じになるかと思います。思い出したら胃が…(至極大変な作業になりました)。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

ホイール&ハンドルが組みあがったようです

wheel20 先日完成してお納めしたホイール×2本とハンドルのオーナー様よりご感想と画像頂きました。完成後のメールは結構頂いているのですが紹介しきれていなくて申し訳御座いません。ただお陰様でモティベーションも折れる事無くまい進出来ておりまして有り難い限りです。

そしてオーナー様より頂いたコメントを紹介したします。太字の所がそうです。

「この度もワガママな依頼を受けていただきありがとうございました。
完成したホイールを見た時は『流石でございます!』と独り言が出ました(笑)
※ちなみにチェーンとペダルもオレンジで揃えてます」

wheel21 「ホイールの太さに驚いていらしたので、せっかくなので画像を送りますね。
これはファットバイクという自転車で、ノーマルのタイヤサイズが26×4.0という極太タイヤの自転車です。
悪路や砂地、雪道などを走るそうなのですが僕は街乗りです(笑)
せっかく綺麗に塗装したホイールなので、タイヤはさらに太い26×4.7の雪道用をセットしました。」

wheel22 「ハンドルバーが小さかったのは、実はタイヤの太さを強調したくてキッズ用のハンドルをチョイスしました。」

wheel23「先に完成していたライトも、僕の中のイメージと完璧に一致して大満足です!!

やはりプロは違うな~って改めて実感したと同時に、プロフィットさんはプロ中のプロなんだなと再確認させられました!
本当にありがとうございました。」

との事です。この自転車の前にはスクーターの外装一式もご依頼頂いていまして今回で3回目のご依頼になるかと思います。今回もそんなに気軽に出せるような金額では無かったと思いますが、仕上がり喜んで頂けたようで本当に何よりです。この度も当店をご利用頂きありがとう御座いました・・・!

しかしそれにしてもこれでは悪い事は出来ませんね。どこの誰だか直ぐに足が付いてしまいますよ(笑)。

自転車ホイール&ハンドル塗装 完成

wheel15 大変お待たせしました!自転車用の太いホイール×2&アルミハンドルは本日完成となります。明日の夕方以降で発送可能です。

wheel16 元々は艶消し黒だったホイールで、リムの部分だけを「半艶オレンジ」で塗りました。簡単そうですが意外と(と言うかかなり)作業は面倒で、その分費用も高くなってしまっていますから「お手軽に」、と言う訳にはいきませんがそれだけにアピール度は高いと思います。

head9今回のオレンジはちょっと前に御依頼頂いたスチール製のヘッドライトカバーのオレンジに合わせた色で、こちらもとても気に入って頂けたようなので今回のホイールの御依頼に繋がったのだと思います。そもそもホイールも当初は一本だけの予定だったんですよね・・・。

wheel17 こちらはリヤホイールだと思います。フロントホイールと若干違いますが塗装内容はどちらも同じなので「複数割引」で20%オフになっています。

wheel18 ハンドルは元々半艶の黒に塗られていた物で、こちらもホイールとライトカバーに合わせて半艶のオレンジになりました。その上にあるのは先日ポリエステル樹脂で作成したダースベイダーですね。余ったクリアーで作った物とは違ってかなり堅さがあってしっかりしています。こちらは売り物ではありませんが塗装はお受付しておりますので(こちらは勿論有料ですが・・・)、今回のように同色で合わせれば何かのアクセントとして使えるかも知れません。ヒートンを打ち込んでキーホルダーにすると言う手もありますし(堅いので多分怪我をしますが。笑)。

wheel19タイヤを装着してもリムの内側部分が若干見えてしまうとの事で今回はそちらにも回りこんで色を入れています。まあ大体の塗装屋さんはその辺を想定してここまで塗るのが普通ですのでわざわざ説明する事も無いですけどね。今回は一応こちらもご指定されてますので。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げますね。この度も御贔屓頂き有難う御座いました!

自転車用ホイール&ハンドル 本塗り

wheel14先日ある程度のマスキングまで完了していたのでそのまま本塗りとなりました。

塗装範囲は「山」のプレスラインまでで、ちょっと分かり難いですが白く粉っぽい感じになっている所が足付け処理が行われているところで、このギリギリのところまで半艶クリアーを塗装、その一歩手前(0.2~0.3ミリくらい)までにベースコートのオレンジを塗ります。見切りラインを美しくする為に今回は二段階に分ける事にしました。

wheel7「C」の印が書いてある箇所がクリアーの見切りラインで、「B」の印が書いてある箇所がベースコート(色)の見切りラインになります。それぞれ6ミリのマスキングテープで貼っています。

ベースコートが塗り終わったら「B」の所からマスキングテープを剥がし、その後クリアーを塗ったら「C」から剥がします。ワンミスで塗り直し確定なので(今回は半艶ですので何かあっても磨きで対応出来ません)、出来るだけスムーズに作業が出来るようにしています。

wheel6固定方法は色々考えましたが、今回は幅が広く軽量なのでリムテープに沿って梱包用のPP紐で吊るす事にしました。使う材料的にちょっと貧相ですがホイールがクルクル回らないので凄く良い感じです。単なる紐だと塗っている時のエアーの勢いで動いてしまうので塗り難いんですよね。よく脱脂をしてエアーブローをしたら本塗り開始です。

wheel8 上の画像では下塗りの為の「白」を塗っていますが、これの前にはアルミ素地が露出した箇所にプライマーを塗っています。プライマーはグレーで隠蔽性が良いですから、黒の上にいきなり白を塗るよりも楽になるので一石二鳥です。

さらにこの後、イエロー系の色でさらに下塗りを行います。このままオレンジに行くにはちょっとまだ早いのです。今回のような「ブツ切りマスキング」は如何に塗膜厚を少なくするかで見切りラインの仕上がりが変わりますから極力コート数を少なくなるようにしています。

wheel9 そしてベースコートが完了しました。通常はそのままクリアーを塗るのですが今回は見切りラインを二回に分けているので一旦ここで「B」(ベースコート)のマスキングテープを剥がします。

今回のような鮮やかなオレンジはかなり隠蔽性の低い色ですが、ここまで何とか4コート(+プライマー1コート)で済んでいます。黒にいきなりこのオレンジを塗ると7~8コートは必要になるので、そこまで塗り重ねてしまうとこのラインはもうガタガタになってしまいますからとてもじゃありませんが綺麗に仕上がらないのです。「後から黒を塗って修正する」という方法も今回はスポークがあるので出来ませんから・・・。

上の画像では「B」のマスキングテープを剥がして0.2~0.3ミリくらいの黒い素地の隙間が出た状態で、ここは足付け処理は施されていますからこのまま半艶クリアーを塗って大丈夫です。ちなみにこの時点でも他所ガタついた箇所はあるので、そういった箇所は部分的に塗り直しておきます。

wheel10 そして半艶仕様のクリアーを塗って本塗り完了です。吊るした位置がちょっと高かったので、塗り終わった時点ではもう腰がヘトヘトでした。ただ今回は下地の段階で時間を掛けておいたので本塗り時は少ないプレッシャーで済みましたかね。

wheel11 艶消しクリアーを塗ったら直ぐに今度は「C」の印のところからマスキングテープを剥がします。肉眼では分かり難いですがオレンジの範囲よりも少しクリアーがオーバーしたような塗り方になっています。

wheel12 剥がしたテープはこんな感じで、最後に剥がす時はクリアーに接触するとその時点で終了になりますから(塗り直し確定です)この辺はやはり緊張します。艶有りのクリアーなら後で磨いてフォローは出来るのですが、半艶&艶消しはこの辺が大変ではありますかね。

wheel13そしてアルミ製のハンドルも本塗り完了です。こちらもホイール同様元々は黒い塗装が施された物で、それに「プライマー→下色の白→下色のイエロー→オレンジ2コート→半艶クリアー2コート」といった順番で仕上げています。

その隣にあるのは先日ポリエステル樹脂で作成したダースベイダーで、こちらは売り物ではありませんが塗装の御依頼を頂ければ塗って差し上げています(勿論塗装費は有料ですが・・・)。ちゃんと整備でしたら紹介しようと思っていますので宜しければ御検討下さいませ(実は既にこれの他にも御依頼は入っているのですが・・・「我慢出来ない」という方は御相談下さい。笑)。

それでは完成次第改めて紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!

自転車用ホイール マスキング

wheel  こちらもお待たせしました!自転車用の(異様に太い)ホイールは作業着手しておりますのでご安心下さい。

今回は元々艶消し黒に塗られたホイールを「リムのみを半艶のオレンジに」との御依頼でして、比較的簡単そうに思えますが実際はとても大変です。塗装屋さんなら判ると思いますがこれは非常に気を遣う作業になる訳でして・・・。

wheel1スプレー塗装はちょっとした隙間からでもミストが入り込んでしまいがちで、しかも今回は内側が艶消し黒ですから万が一でも色が飛ぶと磨きも出来ませんから(そこだけ艶が出てしまいます・・・)、結果今回はこういった「極力継ぎ目を作らない」貼り方にしています。

wheel2 本来こういった貼り方はビニールマスカーが向いているのですが、実は1メートル幅の物しか在庫していなかったので今回はいつもの紙製のロールマスカーを使っています。

ロールマスカーは300ミリの物と550ミリの物を主に使っていて、ちなみにそれを装着している器具は私が見習いの頃から使い続けている物で、もう体の一部となってしまっています(笑)。

wheel3 そして綺麗に畳んでこんな感じにします。紙とマスキングテープは最初からくっついているので、この時点で空気が入る箇所は中央からのみとなっています(といってもその隙間を伝っていくのですが)。

wheel4 そしてこんな感じで全ての折り目と継ぎ目をマスキングテープで塞ぎます。今回は念には念を入れているのでちょっと大げさですが、いつも行っているマスキングも基本的には同じです。目で見て隙間が開いているような事はありません。車のボディなどでは左側面を塗っているとドアの内側などを伝ってグリルフィンやボンネット隙間から、さらには右側面のドアの隙間からもミストが吹き出て来たりします。ディーラー在籍時に新車納車直後のコーティング済み車両を補修塗装するなんて機会がありましたが、そういった場合はまずは全てのチリの隙間をテープで塞いでから全体のマスキングを行うなんてこともやりました。そういったケースで不祥事を起こすと「もうこんな車要らないよ!」なんて事に成りかねませんからね(何故かこういう仕事は下々の方に回ってくる訳でして・・・)。

wheel5一般的には「見切りライン」のマスキングを一番最初に貼りたくなるのですが実際はその逆です。ここを一番最後にしないと途中の処理がやり難いですし、塗った後に剥がすのが難しくなってしまいます。

今回はプレスラインの「山」の頂点を見切りラインとするので、そこから5ミリくらい内側の適当な位置までマスキングをしておきます。といってもこれの直ぐ内側にはもうスポークがあるのでこれ以上奥には貼れないんですよね(苦)。

車(4輪車)のホイールと違って、今回のような自転車やバイク用のホイールとなるとこれを裏表行うので実は結構大変です。塗る面積も小さいので「安く出来るのでは」と思いがちですが実は全くの逆で今回は割高の費用になっています。それでもスポークを全部分解するより(しかるべきところで脱着をして貰うより)はマスキングで行った方が色々スマートなのではという事でこのままでの御依頼となりました。

さらに言うと今回は黒の上にオレンジを塗る訳ですから、隠蔽性の悪さからして膜厚が多く付いてしまう事が懸念されますので、シャープなラインに仕上げる為には普通のやり方ではちょっと難しいと思います。本来であれば「一旦全部オレンジに塗ってから黒を塗る」のが正解なのですがスポークがある以上それも出来ませんし・・・。という事で今回はその辺も何か工夫が必要になるかと思います。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。うーん、胃が・・・(笑)。