マークXテールランプ ポリッシング

markx7 塗装時に付着するゴミもありますが、それよりもクリアー抜きなどでマスキングした際にテープ端についていた微小な毛ホコリや糊などが原因の場合が多いですかね。ちょっとしたゴミでも表面張力によってそこだけ塗膜が盛り上がってしまうので(と言っても普通の方が見ても気付かないレベルかも知れませんが)そういった際には磨き処理が必要です。

最初に#1500で平滑にし、それを#2000・#3000で均します。

markx8先日当サイト内の掲示板で質問がありましたが、「磨き」に関しては意外と難しい所があります。これは技術云々では無く「材料」と道具による所ですかね。一種類だけのコンパウンドや手掛けだけでは対応しきれない所があるのです。

前記した#3000のペーパー傷を消すのにも、細か過ぎるコンパウンドではいつまで経ってもペーパー目は取れず、かといって粗めのコンパウンドではいつまで経ってもバフ目(磨きによって付く傷)はなくなりません。ペーパーと同じくコンパウンドも徐々に番手を細かくしていって仕上げていく必要があるのです。また手磨きだとどうしても磨きムラが出来てしまうのでポリッシャーはやはり必要です。磨き専門でやっている方に「手磨きで傷一つ無く仕上げて欲しい」と言ってもそれは無理だと言われる筈ですので。磨きを専門でやっている方は普通の人間よりもさらに傷を気にしてみるので「どこに傷があるの?」と言うレベルでも許せない筈ですので。

ちなみに最近業界紙を見ていると「これ一本でOK!」みたいなキャッチコピーのコンパウンドを見ますが、それは傷を取っているのではなく何かの皮膜で単に傷を見えなくしているだけじゃ・・・と、私的には怖くて使えません(まあこれは昔からありますよね)。私的には磨き作業で無理に(意図的に)傷を見えなくされてしまうと後で油膜が取れて傷が出て来てしまう方が問題だと思いますので、当たり前の事ですが塗装屋が磨きに使うコンパウンドはノンシリコン・ノンワックスが基本です。

同じくオデッセィのテールランプも磨き作業を終え、どちらも明日(と言うか日付的には今日)には完成予定です。もう少々お待ち下さいませ!