CB400フェーエルタンク 修理承ってます

cb400 こちらもお待たせしました!先日無事到着しておりましたNONDA CB400のフェーエルタンクです。この度のご依頼、誠にありがとう御座います!

実はこちらは以前当店で塗らせて頂いたタンクでして、今回その一部を傷付けてしまったとの事でその修理を承りました。しかしまあ見事に一番厄介な場所にと・・・(苦笑)。

cb4001損傷は傷だけでは無く若干凹みもあります。凹んだ周りは多少高くなっていますから軽くハンマリングしてからのパテ処理となります。

ちなみに自転車フレームでよくあるお問い合わせで、「ほんの米粒程度の傷なのですが」といった事があるのですが、その米粒一つの傷を直す為に最低でも3万円以上は掛かるというと皆さん驚かれます。「全部塗るより高いんじゃないですか?」とはまさにその通りだと思います。

そもそも「部分補修」はそんなに簡単な事では無く、特にカラーコード(色の配合)が存在しない自転車の場合は色を一から作っての調色ですから塗装とは別に「調色費」が掛かります。また傷もそのまま塗る訳にはいかないので下地処理費が必要で、結局塗装費にこれらを足すと3万円を超えるのです。しかもその傷の側にロゴやデカール、その他違う色などがあれば作業は困難となりさらに費用は増大していきます。結果、「違う色で丸ごと塗り直す」といった方が安くなる場合が殆どなのです。

ちなみに修理を小さく済ませられるメリットとしては、既存のロゴをどうしても残したい場合や、塗装自体が職人の手書きによるヴィンテージモデルだったり(実際これは何度かあります)、後はどうしても分解したくない(そっちの費用が膨大になる)といった理由ですかね。自転車の場合は「安くしたい」といって小さく修理するメリットは余り無いのです(そもそも引き受けてくれるところ自体少ないかと・・・)。

と言う事で、今回もライン部分の補修がありますから作業は少々面倒なので費用もそれなりに掛かってしまいます。余程新たな色で塗り直す方が安く済むとは進言したのですが、やはりこのデザインが気に入っているとの事で今回の修復ご依頼となりました。元に戻せるよう尽力致します。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠にありがとう御座います!