NISAN S20ヘッドカバー 旧塗膜剥離

s204右側は先日こちらで紹介しました「赤の結晶塗装」でご依頼頂いているカバーで、左側はいつもご贔屓頂いている業者さんからのご依頼品です。共に「塗装済み」だった物の旧塗膜を剥がしてみるとここまで違う事が判りました。右側のカバーは恐らく今まで使われていなかった(車体に装着されていなかった!)と言うまさに国宝級のような部品です。こんなのどこにあったんですかね・・・。

対して左側のカバーも元々塗装は施してあったので、アルミ素地が剥き出しだったという訳では無いのにここまで腐食が進行してしまったと言う事は、下地にプライマーが塗られていなかったのだと思います。再塗装の際もそうですが、新車塗膜ですらプライマーが塗られていない事も多く、上塗り塗料だけでは防錆効果は望めないので経年劣化でこんなになってしまうんですよね。ここまでになるとリン酸処理のみでは事足りないのでこちらはサンドブラストで表層を削っておくとします。右側のはここまで綺麗ですからリン酸処理のみで本塗りに挑めます。

現在、移転先の工場とこちらを行ったり来たりの日が続きますので現場作業はかなり遅れてしまうと思いますが何卒ご理解頂ければ幸いです。どうぞ宜しく御願い致します!