ジムニー牽引フック 本塗り

jimmy1昨年のヘッドカバー結晶塗装に引き続き御依頼頂いておりました牽引フック二個も無事本塗り完了しております。こちらも昨年からお預かりしている物ですね。大変お待たせしました!

ちなみに今回は結晶塗装では無く通常の塗装、色は前回とはちょっと違ってポルシェハイブリッドのキャリパーと同じ様な感じで、と承ってます。ちょっと判り難いですがかなり明るいイエローに少しだけグリーンを入れています。

jimmy2既存の状態としては何度か使われていたようで少し塗装が剥げている箇所がありました。ただ用途が牽引フックですからそこまでシビアな美観が求められるという訳でも無いと思いますから今回は大きな下地作業では無く、傷を研磨してプライマーの塗装のみで対応致します(と承ってます)。

jimmy4 プライマーを塗ったところは撮り忘れてしまいまして、上の状態は「下色」を塗った状態です。画像には写っていませんが大体週に一回は業者さんからの御依頼品で主に内装パーツの小物を塗っていたりするので今回はそれと一緒に塗りました。どうしてもこれ単体での塗装となると採算を取るのが難しくなるので(またはさらに費用が上がってしまいますので)、大抵はいつも他の依頼品と同時に何かを行っています。小物の塗装のみで経営を成立たせるにはどうしてもこういったやり方が必要になって来まして、タイミングを合わせる為に納期が長くなってしまったりするのです。それ故に納期を指定(短縮)されるとそれ単体での作業になりますから効率が非常に悪くなり別途割増費が必要になってしまうのです。ご理解頂ければ幸いです。

jimmy5 そして予め作っておいたイエローを塗りクリアーを塗ったら本塗り完了です。中々凄い色で直視していると目が痛くなります(笑)。

jimmy6画像で見るよりもかなり派手目な色で、ただかといって蛍光色と言う訳ではありません。そもそもSTANDOXのラインナップにそんな原色はありませんので。ただ使用しているイエローの原色(MIX575)の明度と彩度が非常に高いので明るく鮮やかな色になるのです。

ちなみにちょっと理解し難いかも知れませんが、これに白を入れると暗くなって濁ります。白が一番明るい色だと思われがちですが実際はそうでは無いんですよね。

色をデータ(数値)だけで作っているとこういった事に中々気付き難いのですが、原色から混ぜて一から色を作っていくとこういった事にも気付いたりします。私の場合はKawasaki(バイク)のライムグリーンを作っていて気付きました。配合データは存在するのですが、その時に行った実車合わせでの調色では作った色が車体色に比べて濁ってしまっているので、結局データは当てにならず白を抜いて一から作りました。結構苦労した記憶がありましたがそういった事が後になって役立つのだと思います。

それでは完成しましたらまた紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!