ロータスエリーゼ(ホンダ製)ヘッドカバー結晶塗装 本塗り

elise2 こちらもお待たせしました!ロータスエリーゼに搭載予定のホンダVTECエンジンのヘッドカバーも無事本塗り完了しておりますので御安心下さい。画像は旧塗膜剥離後にリン酸処理をしてマスキングを行った状態です。

elise3 いつものようにプライマーを塗布し、続けて本塗りとなります。

elise4 色については一応御指定頂いておりまして、画像の通り今回は「紫」で承っております。画像は塗装直後の状態で、ここから150℃程度の熱を掛けると塗膜表面が結晶目に変わっていきます。基本的には塗って焼けば結晶目が出る訳ですが事はそれほど単純では無い訳でして・・・。

通常のウレタン塗装であれば1コート目を塗ってから10分~15分くらい乾かしてから2コート目を塗ります。一度に塗ろうとすると肌が出来る前に垂れてしまうのでわざわざ二回に分けて行います。最近はVOC(揮発性の有機溶剤)を抑える為にこれを「1コート」または「1.5コート」といった仕様になっていますが、大抵の塗装屋さんはやはりわざわざ2コートに分けて塗っています。面倒でもその方が綺麗且つ安全に塗れるからですね。

が、結晶塗装の場合は待っていても乾かないというか熱を入れた時点で全体的に軟化するので、最初から最後までは待ち時間無く一度に通して塗りきります。ただし膜厚が薄いと綺麗な結晶目にはならないのでこの一度で全体的に同じ膜厚になるように且つしっかりと塗り込むのが結構難しいのです。

elise5そして熱を掛けて硬化した状態です。結晶塗装を始めて最初の頃はチヂレ目が足りなかったり目が粗過ぎたりと、場所によって差が出来てしまうとムラっぽい仕上がりになり汚く見えてしまいます。今手元には昔塗った2TGのヘッドカバーがありますが、まさにそのムラっぽい仕上がりになっていて恥ずかしくて見れた物ではありません。当時はそれでも中々とか思っていたのでしょうから勘違いとは本当に恐ろしいです。

それでは後は「HONDA」のロゴ部分を面研してクリアーを筆で塗ったら完成ですね。週末もしくは来週頭には完成出来ると思います。もう少々お待ち下さいませ!