HONDA NBOX テールランプ 本塗り

nbox13 こちらもお待たせしました!ホンダNBOXの純正テールランプも無事本塗り完了していますので御安心下さい。現状表面が白く曇っているのは足付け処理をしてあるからで、これはレンズ表面に無数の細かい傷を付けてこれから塗る塗料がよく食い付く為の下地処理です。

塗料自体は接着材では無いので、例えばツルツルとした物に塗装してもそれはいずれ簡単に剥がれてしまいます。一時期自動車の「オールペン」が流行った時代がありまして、事故車の起こしなどで利潤をむさぼろうとしたのか足付け処理をせずに密着剤だけで塗られたような車体が多く存在しました(今は減ったような気がしますがどうでしょう)。塗られたばかりの時は当然綺麗なのですが、数年後には端からペリペリと剥がれて来て、ただそれを直そうとするには「総剥離」が必要になりますから費用は相当な額になります。私的な見解ですが、景気がよくなるとそういった事例が増えるような気がして、諸手を挙げて歓迎が出来ないところがあります。景気が悪ければ皆どうにかして仕事が得られるようにと努力する訳ですし・・・。

nbox14 そしてプラスチックプライマーを塗布してスモークを3コートくらい塗った状態です。画像だと全然スモークが掛かっていないように見えますが、濃さの判断の為に新しいマスキングテープを貼ってみると既に多少黒くなっているのが判ると思います。

今回御依頼いただいている濃度は「極薄目と薄目の中間」になりますのでもう少し濃くしていきます。上の状態で「極薄目」くらいですかね。

nbox15 スモーク塗装は合計6コート、それにクリアーを2コート塗って本塗り完了です。お待たせしました!

この程度の濃さであればわざわざスモークを6コートも塗る必要は無いのですが、こういったクリアーレンズがカバーになったタイプのテールランプは「ムラ」と「ダマ」が目立ち易いので、一度に濃いスモークを塗るのでは無く、極薄いスモークを何度かに分けて塗る事でムラの少ない仕上げにします。またこれであれば濃度の微調整も可能になりますので。

その代わり1コート毎に15分以上のフラッシュオフタイム(溶剤を揮発させる為の乾燥時間)が必要となる為塗装時間はどうしても長くなり、これ単体で作業すると採算を合わせるのは難しくなるので、今回のように数セットを纏めて作業する事で単価を下げています。

「急ぎでやって欲しい」となるとこの辺の調整が出来なくなるので、その場合は「納期指定割増」として費用が上がりますが、実際は上がっている訳では無く現状を下げているのでその辺りをご理解頂ければ幸いです。

nbox16このくらいの濃度ならスモークに塗ってあるとは気付かない程ですが、同じNBOXオーナーなら何か違うとは気付と思います。その辺が面白いところですよね。

それではこちらも完成次第また紹介させて頂きます。もう少々お待ち下さいませ!