インプレッサSTIフェーエルキャップ 下準備

sti4こちらもお待たせしております、インプレッサSTIのフェーエルキャップですね。サフェーサーの研ぎ自体は先日終えていたのですがこれに入れる文字について色々ありまして(笑)、ただそちらも何とか光明が見えて来ましたから近々作業再開の予定です。

imp56フェーエルキャップのベースカラーはハイオク(の給油ノズル)をイメージしたレモンイエローで、ただそこに入れる文字が当初予定していたよりもちょっと(と言うかかなり)増える事になりまして、それに比例して文字のサイズは小さくなりますからこちらも塗装では無く「デカール」での対応となったのです。

デカール自体は以前から塗装に利用はしていたのですが、今までは既存の「白」「黒」「シルバー」「ゴールド」など単色を使っていたのでそんなに気にしていなかったのですが、今回の文字色は「青紫」で御指定頂きましたのでそれの準備が必要だったのです。デカールを作成する為のドライプリンターは一般的なインクジェットプリンターのように何も気にせずカラー印刷をすると逆に汚い仕上がりになってしまうので、先に紹介したようにCMYを重ねて刷って色を表現しなければならないのです。

「だったら普通の顔料インクジェットプリンターを使えば」と思いそうですが、あれらは「白い紙」の上に印刷する事であの色を表現されているので、塗装の上に貼ることを想定して透明なシール(デカール)の上に印刷しても本来の色味にはならないのです。今回はベースカラーがイエローですから明度は高いので色相の調整をすれば何とか出来ますが、黒い色の上に色だけのデカールを貼っても何も見えないんですよ。なのでまず白を刷って、その上に寸分狂わず色を重ね刷っていく印刷が必要となるのです。業務用の機械なら数百万円のUVプリンターなんて物がありますが、塗装の付帯作業として行うにはとてもじゃありませんがペイ出来ませんし・・・(しかも年間保守点検費用が40万円とかって・・・個人では難しいですよ)。

色味についてはこれからの調整ですので上の画像は参考程度とお考えいただければと思います。ちなみに右側の「B案」であれば塗装でもいけたかも知れませんが、左側の「A案」では文字自体の線が細いのでこれを塗装で行う為のマスキングシートが作れないのです。下段の文字は一つのサイズが3ミリくらいしかありませんので・・・。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。今日は某テレビ番組が最終話なので仕事は早々に切り上げさせて頂きます(と言っても既に日付が変わってますが・・・)。