ドルフィンアンテナ 本塗り

antena こちらもお待たせしました!ビートソニック社製のドルフィンアンテナも本塗り完了しておりますので御安心下さい。

状態としては新品未塗装品で特に傷などはありませんから塗装前の下地処理としては全体を#800程度で軽く研磨し(足付け処理)、台に固定して脱脂清掃をしたら本塗り開始です。まずはプラスチックプライマーからですね。

standox_4ご依頼頂いている色はホンダの純正色「プレミアムパールホワイト」(カラーコード:NH624P)で、こちらは3コートパールですから「カラーベース」(ソリッドの白)と、その上に塗る「パールベース」の二種類の色を作ります。塗装の手間もそうですが色を作る手間もあるので3コートパールは若干割増となります。新車でもホワイトパールを選ぶと少し高いのはそう言う事です(私には経験ありませんが・・・)。

ちなみに自動車のボディーカラーの色を作る場合は、予め塗料メーカーが配布する配合データがあるので後はそれを見ながら上の画像にあるような原色を秤で量りながら混ぜていけば簡単に作る事が出来ます。以前はデータCDなどで配布されていましたが今はウェブサイトから確認出来るのでいつでも新しい情報が手に入ってとても便利です。ただ携帯端末のブラウザだと上手く見れないので、私の場合はパソコンのモニターに表示された配合表をiPodで撮影し、秤の前でそれを見ながら色を作るって変なやり方をしています。ちょっと不便ですがパソコンを立ち上げなくても見れるだけ全然マシですからね。

antena1 カラーベースの白を塗ったらその上に半透明な感じのパールベース、そしてクリアーを塗って本塗り完了です。

antena2素地が白っぽかったので最初に塗った白が隠蔽し易かったですからそのまま普通に塗りましたが、例えば「黒」に塗装済みの製品を塗る場合はそれを隠蔽させるのに塗装回数が増えてしまいますから、その場合は最初に隠ぺい性の高いグレーベージュなどを塗ってから本番用に作った色を塗ったりもします。「塗膜は厚い方が良い」見たいに思われていますが、ベースコートが厚塗りとなるとトラブルしか起こりませんので3コート塗装のような塗装回数の多い塗装はその辺の注意が必要です。

昔、知り合いの塗装屋さんから「いつまで経っても固まらないんだけど・・・」なんて相談を受けて、結局オールペンした車の色を全部剝がして塗りなおした、なんて実例があるくらいですからね。まあ使った塗料がDUPONTのセンタリ6000なので仕方無いといえば仕方無いのですが(経験者は判りますよね・・・苦笑)。