以前行った作業を、週に一回程度のペースでまとめて紹介しています。こちらは３年くらい前に御依頼頂いたインプレッサのフロントフォググリルとサイドカバーです。塗装は「半艶黒」で御依頼頂いたのですが、それ以外に既存のメッシュ部分を本物のアルミネットに交換する作業も承りました。裏側を見ても判るように純正の状態だと申し訳なさ程度の穴ですが、これをスカスカにして新鮮なエアーをバンパー内部に流入させよう！みたいな感じですかね。

一見すると単にカットすれば済みそうですが、仕事で御依頼頂いている以上その後の仕上がりも綺麗にしないといけませんから結構面倒だった記憶があります。

 まあでも全てが手作業って訳では無いので、時間にして３時間くらいといった感じでしょうか。ただこの時間があれば塗装は終わっています（笑）。

 断面を整え、サフェーサーを塗る為の準備もしておきます。

 そして今回の為に入手したアルミネットです。社外品のエアロパーツなどでよく使われている物ですね。

 サイドカバーの方は元々付いていたネットは簡単に外れますので、それの変わりに先ほどのアルミネットを貼るだけです。

 表から見るとこんな感じですね。これくらいならＤＩＹで簡単に出来ると思います。ちなみにアルミネットは網目に方向があるので気をつけましょう。

 サフェーサーを塗って研ぎ終わった状態だと思います。

 色は「半艶黒」で御依頼いただきました。画像だと艶がありますが塗っているクリアーは半艶専用の物なのでこの後徐々に艶が消えていきます。

 サイドカバーもです。

 アルミネットは一旦取り付けた物を取り外し、プライマーを塗って艶消し黒を塗っておきます。

 今後本体自体の再塗装を想定し、アルミネットの固定はホットボンド（グルーガン）で取り付けておく事にします。ホットボンドに使われている樹脂は熱可塑性ですから、取り外す時はドライヤー等で熱してあげれば簡単に取る事が出来ます。絶対に落としたく無い場合などには粘度のあるエポキシ接着剤などを点付けで併用すると宜しいかと思います。

 そして完成です。うーん、ヤバイですよね（笑）。

 ただ私的には職業柄見慣れてしまっている為か、アルミネットのワイヤーが細いのが少し安っぽく感じてしまうので出来ればもっと芯が太めの物があればよいと常々思っています。もしかしてそう言うのはネットにもう出ているかも知れませんね。

 フロント部分でかなり大口径に穴が開きましたから、ここから大量のエアーが入って行き、サイドカバーから出て行くといった感じでしょうか。

ちなみに現在作製中でそろそろ完成予定の「PRO_Fit極小カーボンエンブレム」ですが、実はこれが起源だったりします。この時は出来合いのカーボン板をカットしてそれにデカールを貼ってクリアーを貼っただけですが、その後カーボン繊維の状態からこれと同じ様な物を作りました。

こんな感じで「ここ、ちょっと物足りないな～」なんて所に貼っていただくと宜しいかと思ってみたりする所存で御座います。現在配布方法のシステムを構築中ですのでどうかもう暫く御待ち下さいませ。

次回は古いBMWのボンネットエンブレムのレストア作業を紹介したいのですが、Kさん、紹介しても大丈夫でしょうか？