NDロードスターヘッドカバー結晶塗装 本塗り

road152 大変お待たせしました!マツダNDロードスターとホンダCB1300のヘッドカバー、無事本塗り完了しております。左が新品のロードスターのヘッドカバーで、右のCB1300のヘッドカバーは腐食が酷かったのでサンドブラスト屋さんにて処理して貰いました。

road153 先ほどの綺麗だったヘッドカバーが随分と汚くなって見えますが、これは燐酸処理によってアルミの表面が化成処理されたからです。もう一方のCB1300の方がサンドブラストによる物理的な方法に対してこちらは化学的な方法といった感じですかね。

最初にオーナー様から「このカバー表面は多分何かを塗ってあると思われます。 実際,何か問題はあったようで,私のNDは対策済みシールが貼ってあったそうです。」と伺っていましたが、それも塗装では無く化成処理の一つだったと思われます。

road154 プライマーも同じく化学的に防錆効果のある塗料で、且つ金属素材と上塗り塗料(今回の場合は結晶塗装)を密着させる役割があります。ちなみに「サフェーサー」の役割は厳密的にはこれとは違い、あちらは膜厚の充填が主な目的です。

road155 今回の色は鮮やかな赤をベースにしていますが、「 もし,可能でしたらボディカラーのソウルレッドプレミアムメタリックと似た色で」と伺っていますので、その色とはちょっと違いますが(あちらはキャンディー塗装です)、何か味付けが出来ればと思いパウダータイプのレッドパールを入れてみました。

road157 全体にしっかり膜厚を付けつつ均一に塗り込み、その後150℃程の熱を掛けて硬化~反応させます。

road156焼き上がるとこんな感じに結晶模様に仕上ります。

色に関しては一応ソウルレッドを意識して、フェラーリのような朱色寄りでは無く「血のような赤」にしつつ、パールによって色が変化するような感じにしてみました。ただそれぞれを見比べてみないと判らないレベルかも知れませんが・・・(並べるとちゃんと違いは判ります)。

それでは完成次第改めて紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!