いすゞ117クーペ フロントグリル 本塗り

isuzu31 先日グレーで下塗りを終えていたいすゞ117クーペーの純正フロントグリルです。一緒にご依頼頂いているテールランプと一緒には塗れませんのでこちらを先に本塗りします。

画像はヘラに#1200相当の研磨材(アシレックスオレンジですね)を巻いて升目の内側を足付け処理している所です。番手が細かいので作業回数はその分多めになり、数えてみたら一升辺り30~35往復だったのでこれを全部の孔にやるとなると・・・なのです(笑)。

isuzu32 全体の足付け処理が終わったらシリコンオフとウェスを使って脱脂処理をしますが、今回は既に下塗りがされていますから油が付着している可能性は低いので比較的楽です。と言っても一升一升拭き上げる作業自体は変わりありませんけどね。

isuzu33 色はボディカラー同色の「マッターホーンシルバーM」(カラーコード:821)で、今回これを「艶消し仕上げ」で承っています。

ちなみに上の画像では既に艶消しになっていますが、これはベースコート(色)を塗っただけなので耐久性はありません。この上に艶消しクリアーを塗る事によりクリアー中の硬化剤がベースコートに浸透し2液反応を起こして塗膜として完成します。外資系塗料のベースコートは1液タイプが殆どですが、これは塗料が1液ラッカーと言う訳では無く、こういった感じで2液反応するれっきとしたウレタン系塗料です。

isuzu34 クリアーは艶消し専用の物で、塗り方は艶有りの時と同様にウェットに2コート塗り込みます。

isuzu35塗り難い格子状の箇所はスプレーパターンを一番細くして最初は裏から縦横斜めにたっぷり塗っておき、その後表側に移って全体に塗ります。表側からだけだと奥までしっかり塗料が行き渡りませんし、無理に塗ろうとするとどうしても垂れ易いので裏からしっかり塗る事によってそれらを防いでいます。艶消し仕上げでも肌が悪いと汚いので、やはりウェットに塗り込んでツルンとした艶消しが良いですよね。

一緒にご依頼頂いたテールランプも来週中には本塗り出来ると思います。どうぞもう少々お待ち下さいませ!