いすゞ117クーペヘッドカバー塗装 完成

先日本塗りを終えていたいすず117クーペのヘッドカバーです。その後恒温機(乾燥炉)で120℃30分程の熱を掛けて二度焼きを行っておきました。

元の状態と同じ様に凸部を研磨します。最初は#120のダブルアクションサンダーで粗削りし、その後同じく#120から手研ぎで最終#800までの番手を使ってアルミ素地を光らせます。

最後にアルミの腐食の進行を遅らせられるようクリアーを筆で塗り、今度は60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

さらに数日寝かしたら完成となります。大変お待たせしました!

最初の状態も紹介します。

元々も同じく赤の結晶塗装が施されていた物を、

改めて同じような色味の結晶塗装を施しました。

当店規定の色味(色名)としては「どす黒い赤」となります。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

オイルキャップは腐食が出ていたので、

それらを削り落として磨き、アルミ素地を光らせておきました。

この後のメンテナンスとしては、ワックスなどを塗ってアルミ素地が空気に触れないようにしておけば腐食の進行を遅らせられるかと思います。特に金属用とかの必要は無く、一般的な固形ワックスで大丈夫です(それでも輝きが鈍くなった場合のみコンパウンド等で磨けば良いかと思います)。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

いすゞ117クーペヘッドカバーオイルキャップ 下準備

先日旧塗膜を剥離しておいたいすゞ117クーペヘッドカバーの、

オイルキャップです。中央の丸い部分には同じように結晶塗装を行いますが、周りはアルミ地のままとなりますので、塗装の前にこちらを綺麗にしておきます。

そのまま磨いても見た目的には綺麗に出来るのですが、そうなると浸食されて凹んだ箇所から再び腐食が発生してこのような状態になってしまう恐れがあるので、

サンドブラストで表面の腐食を削り落とし、

さらにリン酸を使って目に見えない気孔部分にも化成処理を行っておきます。アルミは無垢のままでも表面に不働態被膜が形成される為、一般的に「錆びない金属」と思われがちですが、ショーケースの中で飾っておくのとは違って実用する上ではそのままの酸化被膜だけでは足りなく、どうしても腐食は発生してしまいます(特に温度が上がると進行が早まるので自動車に使う部品などは顕著に現れます)。

その後は、#120のシングルアクション→#120のダブルアクションサンダーで凸凹とした素地を均し、

番手を#180→#240→#320→#400→#500と上げていきます。

最終#1000でペーパー掛けを終わらせたら、

最後にコンパウンドを使って艶を出します。金属用という訳ではなく、通常の塗装用の物となります(金属用でワックスが入っていると、この後の塗装と、工場建物自体が汚染されてしまうのでNGとなります)。

これでオイルキャップの周りの部分が完了です。この後よく脱脂清掃し、ヘッドカバーと共に中央の丸い部分に結晶塗装を施します。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

いすゞ117クーペヘッドカバー 旧塗膜剥離

先日お預かりしておりましたいすゞ117クーペのヘッドカバーとオイルキャップです。その後アルカリ洗浄液に浸け置きして油汚れを落とし、

その後溶剤槽に浸け置きしては時々引き揚げて、スクレーパーで削るようにして塗装を剥がしていました。

この型のヘッドカバーに塗られた塗装はかなりしっかりしていて、一度では簡単には剥がれなく、なので何度かに別けて作業をしています。

塗膜の切れ目が出来るとそこから剥がれ易くなるので、ある程度削ったらまた数日浸け置きをしてを何度か繰り替えします。

最後はワイヤーブラシを使って細部の塗装も剥がします。塗装がしっかりしていただけに腐食は見られず、予定通りリン酸処理のみで(サンドブラストは行わないで)大丈夫そうです。

そしてオイルフィラーキャップですが、

こちらは裏にゴムパッキンが着いていて、取れなさそうだったので溶剤槽には浸け置きが出来ず、

アセトンを垂らしてはスクレーパーで削るを繰り返して剥離しておきました。

こちらは腐食が出ているのでサンドブラスト処理を、その後周りの部分をポリッシュしてアルミ地を光らせるようにします。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

いすゞ117クーペヘッドカバー塗装承ってます

先日到着しておりましたいすゞ117クーペのヘッドカバーです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

ご依頼内容は現状と同じような色味の結晶塗装で、

オイルキャップ部も同じように中央の丸い部分を塗り直し、周りのアルミ素地部分は研磨して腐食を取り除きます。ISUZUとDOHCの凸文字とその周りのフィンも同じように塗装後に研磨してアルミ地を光らせます。

以前の施工例がありますのでそちらを紹介しますね。

この時の方がアルミキャップの腐食は酷かったですが、粗い番手から徐々に細かくして最後にポリッシュする事で比較的綺麗な姿に戻せます。

色に関しては当店規定の色見本で確認し、

暗い方の赤を採用しようと思います。以前施工したトルネオユーロRの時と同じ赤ですね。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

VWゴルフ1フロントグリル ワイパーアーム塗装 完成

大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたVWゴルフⅠのフロントグリルと、いすゞ117クーペのワイパーアーム塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

一緒にご依頼頂いたゴルフⅠのテールランプは既に完成して発送しております。

フロントグリルは表面が経年劣化で白っぽくなっていました。

ワイパーアームも塗装が剥がれてこのような状態になっていた物を、サンドブラストを行って下地からやり直しています。

色はどちらも艶消し黒となります。

フロントグリルがとにかく長く、いつもの撮影場所からはみ出てしまっています。

ベースコートは艶ありの場合と同じくSTANDOXの黒原色(MIX571)を塗り、

その上に艶消しクリアーを重ねています。

クリアーを塗らない1コートソリッドで艶消し黒の塗装も可能なのですが、メリットが少ないので殆ど使う事はありません(今回下塗りに使用しました)。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!