PINARELLOカーボンフォーク塗装 完成

pinarello25 大変お待たせしました!ピナレロのONDAカーボンフォークの補修塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

pinarello2最初に会った傷自体は小さいのですが、周りの何でも無い部分でも既にダメージを受けていて、「剥がれる予備軍」みたいな状態になっていたので上側は殆ど一周削っています。

pinarello11こんな感じに怪しそうな箇所は削っておきます。うっかりしていると塗り終わってからプクプクとブリスターになって現れますからね(塗装屋は皆通る道なのですが・・・)。

pinarello26 今回塗った(作った)色は水色だけで、しかも全部塗っている訳では無く、水色に塗られた範囲内でボカしています。こういった淡いソリッドカラーはボカした箇所の粒子が結構目立つのですが(目で見えます)、それも判らず綺麗にボケたと思います。

pinarello27 全体的に小傷もありましたが幸いにしてクリアー層で止まっていてくれたので、全体を#800で軽く研磨してクリアーを塗って綺麗になっています。

pinarello28塗り分けのラインも既存のものそのままなので新車時とデザインが変わっているという事もありません。

pinarello29ちなみに艶消しのクリアーは部分的には塗装は出来ないので(最後の磨き処理が出来ません)、今回のように傷が小さくても塗装する範囲は部品全体になります。例えば新車のフレームで1ミリの傷でもクリアーはフレーム全部ですから、費用は丸々一台分+調色費やらマスキング費やら下地処理代で結構な金額になります。

ちなみに車の場合で、例えば屋根に付いた一ミリの傷を綺麗に直したい!となると、場合によっては前後ガラスまで外す羽目になって20万円なんて金額もザラだったりします。さらにルーフサイドモールが無くてマスキングの切れ目ば無い場合はリヤピラーでクリアーをボカす事になりますが、それも嫌だとなると(そういう方は居ます)両クォーターパネルまで全部塗装!となりますから、30万オーバーなんて事にもなったりします。当然テールランプやリヤバンパーも外しますしね。外資系のディーラーだとこれが普通と言うかむしろ安いくらいで、これは単にぼったくっている訳では無く、ちゃんとやるなら全部外して塗るのでそれだけ手間は掛かると言う事です。安く済ませたい場合は「仕上がりは二の次で良いのでとにかく安くやってください!」と言えば10分の1以下で出来る塗装もあるので、この辺を説明するのがとても難しいんですよね。

と、すいません話が反れまして!

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!