NAロードスターヘッドカバー 結晶塗装 完成

road129 こちらもお待たせしました!NAロードスターのヘッドカバー、黒の結晶塗装で完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

road85ある程度の年数が経つとアルミ素地の表面は酸化して腐食してしまうのでリン酸処理だけでは表面処理が足りず、サンドブラスト作業が必要(お勧め)となります。

しっかりとした下地を御希望の場合には専門店による直圧ブラストと、耐食性の高い浸透型エポキシプライマーを使った重防錆仕様がお勧めとなりますが、今回程度であれば軽めのサンドブラストでも十分だと思います。ちなみに何もしないでそのまま結晶塗装を塗ると後で必ず剥がれます。金属やプラスチックの素地に直接上塗り塗料を塗る事は(普通は)行えませんので、その場合何かしらの素地調整とプライマーは必須です。

または自動車外板の塗膜のように、既にしっかりとした下地の上に良質な塗膜が出来ていればわざわざ剥がす必要は無く、足付け処理だけしてそのまま塗り重ねる事が可能です。作業内容さえ間違えなければ10回塗り重ねようが問題はありません(気分的にどうなのかは微妙ですが・・・)。

road130 程度が良ければプラグホールは塗らずにマスキングするのですが(先ほど紹介したS15シルビアのヘッドカバーがそうです)、腐食が出ている場合は一緒にサンドブラストも掛けてしまい、プライマーも塗ってその後艶消し黒を塗り(これはSTANDOXのベースコートです)、その後マスキングをして結晶塗装は塗らないようにしています。多分大丈夫だとは思うのですが、膜厚が邪魔になってプラグキャップが嵌り難くならないようにしています。

road131ボルト・ビスのネジ山はマスキングしていますが、タッピングの箇所についてはそのまま塗料を塗っています。ロードスターの場合はプラグコードを止めるプラスチックステーが二個付くそこの部分ですね。

road132 凸部は塗装後に研磨して光らせ、最後に2液ウレタンクリアーを筆で塗っています。黒の結晶塗装はアルミ素地との相性が良く無骨に見えるのが格好良いですよね。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!