レコードプレーヤーのアームベース 本塗り

player 先日到着しておりました英国製レコードプレーヤーのアームベースです。タイミング的にちょっと早いのですが、ほぼ同じ内容で業者様からカメラの部品のご依頼を頂いておりましたのでそちらと並行して作業を行っていました。

player 元々塗装が剥がれていたのはちょっとだけだったのですが、勢いよくエアーブローをしてみると案の定塗装がペリペリと剥がれていきました。

このままさらに剥がれてくれるとこちらとしては助かるのですが、現実はそう上手く行かず、これ以上は無理と言う事で溶剤槽に浸け置きしておきました。裏側は何もしないでやり過ごしたかったのですが…。

player1 と言う事で本日溶剤槽から引き上げた状態です。綺麗に見えますが薄っすら錆びが出ていて、こうなるともう手遅れです。プライマーさえ塗っていてくれれば…。

player2 と言う訳でサンドブラスト処理を行います。

player3 研磨粒子をエアーで吹き付ける事により、ヘアーラインの隙間に発生した錆びも綺麗に取り除いてくれます。

player4 その後シンナーで洗い流すようにして洗浄~脱脂し、続けてプライマーを塗布します。

もしこれを一日放置したとすると、夜間にこれが冷やされ、翌日気温が上がっていってもこの鉄の塊は温度が低いままですから、表面に結露が発生して直ぐに錆が発生します。

対応としては酸素の無い状態で保管するか、被塗物を気温よりも高い温度に保つ必要があります。ただそんな事をするなら直ぐにプライマーを塗った方が早いですよね。

player5 裏表にプライマーを塗ったら先に裏側に黒を塗り、そちらが乾燥したらひっくり返して表側を塗ります。

player6今回は激安コース仕様なのでクリアーは塗りませんから吊った状態で塗る必要は無く、片面ずつ塗って本塗り完了となります。

尚ベースコートに直接硬化剤を数パーセント入れているので一応この後熱を掛け、後は数日寝かしてからの完成となります。どうぞもう少々お待ちくださいませ!