ハーレーFRP製ラジエターカバー サフェ入れ

harley33 先日到着しておりましたハーレーのラジエターカバーです。一緒にご依頼頂いているフロントフェンダーは既存の塗膜はそのままで素地調整のみとなりますが、こちらは白ゲルコート仕上げなので先に下地処理を始めておきます。

harley38色が白だと判り難いのですが、FRP製品の場合は多少なり窪みやペーパー目、巣穴などがありますので、最初の段階でそれらを削って処理しておきます。

harley34平面は#120→#180のダブルアクションサンダーで平滑になるよう研磨し、その後角や曲面ラインはクッションパッドを付けたダブルアクションサンダー#240で研ぎつつペーパー目を均していきます。最後は#240で手研ぎ、角の面取りなどを行います。

harley35 よく脱脂清掃し、フチも塗れるよう少し浮いたような状態で台にセットします。

harley36 サフェーサーはウェットコートで6~7回、ただし一度に塗ると溶剤が塗膜中に籠ってブリスターなどを発生しますので、コート毎に10分程のフラッシュオフタイム(乾燥時間)を設けてじっくり塗り重ねていきます。

ちなみにサフェーサーに予め促進剤が含まれたような製品だとこの間にガンの中(大抵は蓋の周り)で硬化が始まってしまうのでサフェは二回に分けて作ったりして対応します。昔の話ですが関ぺのJUSTなどはこれで対応していました(余り良い思い出が無いのでもう使う予定はありませんが)。

harley37FRP製品でよくありがちなのが断面の巣穴で、2液のサフェーサーなら大抵は埋まりますが、大きい物は最後まで残っていたりします。こういうのは先ほどの画像にあるように筆を指して埋めておきます。

尚今回の製品は比較的しっかりしている事と、ご希望内容も仕上がり重視ですので、この後はきっちり60℃の熱を掛けて完全硬化させ、もし製品の不具合でブリスターなどが生じたらそこをドライバーなどで抉ってパテ埋めして虱潰していく予定です。

元々サフェーサーは二度打ちも想定していますので、このままサフェーサーを研いだら本塗りと言う事は無く、恐らく同じことをもう一工程行う予定です。まだお時間掛かりますのでどうぞもう少々お待ちくださいませ!