先日お預かりしておりましたプジョーの純正ドアミラーカバーです。どうもラッカー系缶スプレーで塗装されたような感じでしたのでまずはシンナーで洗い流すことにしました。
軽く洗い流す程度と考えていたのですが、純正の塗装(新車時塗膜)もみるみるチヂレていってしまったので結局全ての塗装を剥がしました。
ただ樹脂素材がABSの為、これは耐溶剤性は余り高くはありませんから、シンナーで樹脂の表面が溶けてデロデロになっています。これは予めある程度は想定していましたし、私的には得体の知れない塗膜が残っている方が問題だったのでこうしていますが、普通は真似をされない事をお勧めします。
と言う訳でデロデロになった表面をダブルアクションサンダーで削って平滑にします。
最初は#120から始めて#180、#240で仕上げ、サンダーの使えないフチやフランジ部分は手研ぎで行っています。
よく脱脂清掃し、プラスチックプライマーを塗ったらサフェーサーを塗布します。撮影していない事に途中で気が付きました。
今日は比較的気温も落ち着いていたので硬化剤を反応の早い方(5-25)に変更しました。夏場はこれより一段階反応の遅い方(15-30)を使っています。車体を塗っていた頃はさらに遅い物(25-40)も使っていましたが今は殆ど出番は無いですね。最速では5-15なんて物もありますが私は使ったことがありません(そこのスピードは求めていませんので)。
下地処理の方法とプライマーの種類は違いますが、最後に塗るサフェーサーは同じ物なのでこちらのホンダメッキエンブレムも並行して一緒に作業しています。
後日それぞれ一緒に熱を掛けて完全硬化させ、少し寝かしたらサフェーサーを研いで本塗りの準備をしておきます。どうぞもう少々お待ち下さいませ!