アルファロメオエンジンカバー&サージタンク結晶塗装 本塗り

alfa10 先日より洗浄槽に浸け置きしておいたアルファロメオのエンジンカバーとサージタンクです。

alfa11 このフィンはフライス加工が施されておらず、砂型鋳造したそのままの仕上りとなっている為、リン酸処理の前にこちらを削っておきます。

alfa12 #80のペーパーを使ってシングルアクション→ダブルアクションサンダーで削ります。シングルは切削スピードは速いのですが局所的に削り過ぎて面が歪んでしまうので多用は避けます。

alfa13 その後リン酸処理→洗浄を行い、よく乾燥させたらマスキングをして台にセットします。

サージタンクは下部の接合面となる個所は塗装せず、ただパイプが刺さる部分は下側まで塗れるよう少し浮かした状態で固定しています。

alfa14 エンジンカバーのフィンと文字の部分は予め面研してあります。

alfa15 まずはプライマーを塗布します。

alfa16 床は大分汚れていましたが、塗り直して綺麗になりました。

alfa17塗装後、140℃程の熱を掛けて結晶目を出したら本塗り完了です。

alfa18 色は以前施工したロードスターのヘッドカバーと同様で、パウダータイプのブルーパールを入れています。

alfa19 ちなみにこの段階ではまだ半生の状態で、この後さらに恒温機に入れて焼き付けを行います。

alfa20「G」の部分に巣穴があったらしく、大きなブリスターが出来て破裂しています。

結晶塗装は本塗り後に熱を掛ける段階でこういった気泡がよく発生するのですが、その間横について見張っているので、気泡が膨れる前に針で刺して中の気体を抜いてあげればこうはなりません。今回はどの道後で面研する個所なので放置しています。

塗って直ぐに窯に入れるとこういった気泡が判らなくなってしまうので、最初は赤外線ヒーターで塗った物を見ながら経過を観察し、上手く結晶目が出なければ溶剤槽に浸けて全部剥がしてやり直し、綺麗に結晶目が出たとしても気泡の発生で仕上がりが悪くなってしまうので未然に防ぐようにしています。

この後二度目の強制乾燥を終え、凸部を面研したら露出した素地にクリアーを筆で塗ってさらに硬化させたら完成となります。どうぞもう少々お待ち下さいませ!