ルーフアンテナ塗装承ってます

antena58 先日到着しておりました、ビートソニック (Beat-Sonic) FM/AMドルフィンアンテナです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

ご依頼内容はホンダ純正色の「アラバスターシルバーメタリック」(カラーコード:NH700M)で、クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーへの変更で承っております。また今回はサフェーサーでの下地処理も行う内容となっております。

antena59社外品アンテナの塗装については、当サイトでも何度か説明させて頂いているのですが、未塗装の物よりも塗装済み品をお勧めしております。既に塗装されている物であれば下地が出来ていますので、単に足付け処理をするだけで塗れるのです。

未塗装品でもそのまま塗る事は可能で、そういった事例も何度もありますが、実は今回のような淡い色のメタリック(シルバー)だと少々勝手が違うのです。

素材となる樹脂はABSで、これは塗装との相性(密着性)が良い反面、塗料中の溶剤によって表面が若干溶けてしまいます。これがソリッドカラーや濃色系メタリックであれば目立たない(判らない)のですが、シルバーメタリックの場合は素地の粗が非常に目立ってしまう為、溶剤によって素地を侵した跡(模様)や成型時の傷などがそのまま残って仕上がってしまうのです。

ちなみに「ABS」と言ってもその特性は様々で、自動車部品(純正品)であれば比較的耐溶剤性が高い傾向にあるのですが、同じABS樹脂でもパソコンなどの電化製品は塗料で溶けやすい物があったりします。

対応としては「ドライコート」などの塗り方で回避出来る事もあるのですが、その辺は実際にやってみないと判らない事もあって、「やっぱり駄目だったので塗り直し」と言う事よりかは事前に下地処理を行ってから塗る方が結果としてはコスト(塗装費用)は抑えられます。艶引けの心配も無いですしね(ドライコートは確実に艶が引けるので通常は避けなければなりません)。

ただサフェーサーで下地処理を行うには利点もあって、この類のアンテナは上の画像のように部分的に成型時の歪(スジ)が生じていますので、今回はこういった個所の修正が出来ます。普通の方は全く気にならないレベルですが、私的にいつもこれが気になっていたのでようやくスッキリ出来るのです(笑)。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!