BMW MINIメッキエンブレム枠塗装 完成

 先日本塗りを終えていたBMW MINIのリヤゲートオープナー周りの枠部分のパーツです。塗装前に剥がしておいたクッションシートの両面テープを貼り直して元に戻しておきました。

 大変お待たせしました!装飾クロムメッキが施されていたエンブレム枠は艶あり黒の塗装で完成となります。

最初の状態も紹介致しますね。

素材はABS樹脂で、その上に装飾クロムメッキが施されたような製品となっています(その間に銅メッキもあると思います)。

 装飾クロムメッキは耐久性が良く輝きも美しいのですが、反面塗装をするには結構厄介です。素材自体が金属(鉄)であればサンドブラストを掛けてしまえるのですが、プラスチックに施されたメッキは厳密には密着していない為、これにブラスト処理を行うとメッキ層がささくれのように剥がれ始めてしまいます。こうなると余計に面倒な事になってしまいます。

 私的な見解としては、プラスチック製品のメッキは「くっ付いている」と言うよりかは「包まれている」と言う感じで、製品としては完成していますが、扱いによっては酷く脆い状態に感じる事もあります。これはアルミ素材へのメッキも同様で、車のホイールなどで表面のメッキは丈夫でも下地のアルミが腐食してブリスターを発生する(そしてメッキが割れて剥がれる)と言う光景を良く見かけました。ROVER MINIの社外品リヤライセンスランプカバーなども酷いですよね。まあこれも塗装と同様下地処理が悪いだけだと思うのですが。

 と言う訳で今回は装飾クロムメッキを残したまま塗装を施すような下地処理を行っていますが、他には薬品でメッキを剥がしてしまう!と言う方法もあります。普通の方はその後の処理に困るのでお勧めは出来ませんが、塗装をする上ではその方が簡単だと思います。メッキが無くなって単なるABS樹脂になってしまえば、塗装としては相性の良いプラスチックなので経年で剥がれると言う心配は無くなりますからね。

それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!