アルファロメオヘッドカバー 結晶塗装 本塗り

 先日アルカリ洗浄槽に浸け置きをしておいた105系アルファロメオのヘッドカバーです。

全体にダブルアクションサンダー#120を当ててある程度のバリを削っておきます。

 その後ブラストボックスに入れて、

 サンドブラスト処理を行います。

 外したホースパイプ取り付け部には適当なパイプを挿し込みこちらも一緒に行います。

 その後リン酸処理→洗浄を行い、マスキングも行いました。

またヘッドカバー上面にある6カ所のボルト穴については、以前施工したジュリアのヘッドカバーではここも一緒に塗っていましたが、今回はそこに液体ガスケットを塗った跡があった為、オイル漏れ防止の為に結晶塗装は行わず塗装後に面研してアルミ素地を露出させて平滑にする事となりました。

 同じようにこちらも化成処理を行い、台にセットします。

 まずはプライマーを塗ります。

 オイルキャップ口はキャップの爪が引っかかるように溝があって、こちらは以前施工したジュリアのヘッドカバーの時と同様に結晶塗装は塗らず、艶消し黒で仕上げる事にしました。

 同じくホースパイプに挿す部分も艶消し黒を塗っておきます。

 艶消し黒が乾燥したらマスキングを行い、結晶塗装の本塗りを行います。

 ウェットに続けて6コート程を塗り重ねます。色は黒です。

 その後熱を掛けていくと100℃を超えた辺りから結晶目が出始めて、120℃~140℃程で20分程するとこのように全体的にチヂレ目が現れます。

 ぱっと見は硬化しているように見えますがまだこの時点ではグニュっとなってしまう状態で、この後は恒温機(乾燥炉)で140℃30分の本焼きを行います。いきなり窯に入れてしまうと塗膜が見えなくなってしまい、巣穴などから発生したブリスターを潰す事が出来なくなってっしまうので二回に分けて熱を掛けています。

結晶塗装が完全硬化後、凸部を面研して光らせたらクリアーを筆で塗って完成となります。どうぞもう少々お待ちくださいませ!