メルセデスW124ヘッドカバー 裏吹き

ブラスト屋さんに送っていたメルセデスベンツW124のヘッドカバー&プラグカバーが戻って来ました。乾燥材と一緒にラッピングされて酸化しないようになっています。

 表側と、

 裏側です。最初の状態はこちらのページで確認出来ますので宜しければどうぞ。

 表面を#120のダブルアクションサンダーで軽くサンディングします。浸食してしまっている部分は仕方ないですが、突起した部分はこの時点で均しておきます。

この形を脱脂処理するのは大変なので、溶剤槽のある場所でスプレーガンにシンナーを入れて上から下まで洗い流すようにして脱脂清掃をしています。画像はその後ウェスとエアーブローでシンナーを拭き取っているところです。

尚、今回は裏側のプライマー塗装も承っていますので、まずネジ穴などをマスキングし、

 スプレーでは届かない箇所に筆を使ってプライマーを塗っておきます。新品ライン塗装のようなカチオン電着塗装を当店では出来ませんが、その分気を遣っておきます。

 そして全体にスプレーで塗布します。ウェットコートで3コートといったところでしょうか(実際は8方向から万遍無く塗っているので3回と言う感じではありません)。

プライマーは防食性の高い浸透型エポキシ系塗料で、腐食が出やすく、また再発し易いマグネシウム合金には有効です。

この後60度40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、今度は表側にも同様の下塗りを、さらに続けて本塗りを行います。どうぞもう少々お待ちくださいませ!