CORSAIR Obsidian 900D PC CASE①

今年の春頃に、半年程の期間を掛けて塗装したCORSAIR社のスーパーフルタワーPCケース、CORSAIR Obsidian Series 900Dです。内容を纏めて改めて施工例のページとしました。

手前が一般的なタワーPCケースで、それに比べると異様に大きいのが判ると思います。運ぶのも一苦労でした。

 まずは大まかに分解し、

 さらに付属品を外していきます。ネジ以外はほぼ塗装するといった内容となります。

 ケースの天井部分はフィルターになっていて、外側の網は金属素材なのでこちらも塗装します。

サイドパネルの下側にあるロアグリルです。通常のPCケースにこういった物は付いていませんが、

ワンタッチで上開きになる構造でメンテナンスがし易いようになっています。

 サイドパネルは片側がアクリル窓になっていて枠だけになっています。

 既存の塗装はザラザラとした梨地になっていて、今回は各パネルを「艶あり」でのご依頼なので一部をサフェーサーと、他は二度塗りで対応する事にしました。

シャーシはある程度まで分解しますが、一部以外のリベットは外さず各フレームは組んだままの状態で塗装します。

 尚唯一こちらのマザーボードのパネルは塗らない事になっています。

スライドレールなども外し、これらはシャーシの一部なので塗装します。

一番外側に着く前後の枠は肉厚のアルミ鋳造製となっていて、

こちらはグリーンと黒の2トーンカラーでご指定承りました。

 グリーンの色味に関しては事前に色見本帳をお貸出しして、その中からご希望の色を選んで頂いています。

  塗り分けの位置は、外側は手前から20mm奥までをグリーンに、

内側は15ミリ奥の位置でご指定承っています。

 ただしこちらも素地がザラザラ塗装なので、

ペーパーである程度削っておき、グリーンと黒を二度に分けて塗装する事で艶のある仕上りにする事にしました。

 まずは全体にプライマーを塗り、

 裏側には先にベースコートの黒を塗っておきます。

グリーンはご指定頂いたPANTONEの色を基に、STANDOXの原色を組み合わせて作成します。

後に判明しましたが、どうやらこちらは初音ミクのイメージカラーになるようです。

 表側に先ほどのグリーンを塗布し、

続けて全体にクリアーを塗りました。

尚、こちらは下塗りとしてのクリアーで、2トーンからの黒を塗った後にもう一度クリアーを塗る事になります。一旦熱を掛けて塗膜を完全硬化させます。

②に続く。