レガシィテールランプ スモーク塗装 本塗り

 こちらもお待たせしました!スバルレガシィBN9の純正テールランプも無事本塗り完了しておりますのでご安心下さいませ。

 良く脱脂清掃し、エアーブロー、タッククロスでの拭き上げ、除電などを繰り返し、まずはプラスチックプライマーをドライ~ミッドコートで2コート塗ります。

今回のスモーク濃度は「極薄目と薄目の中間」でご指定頂いていますので、以前施工した時の画像を参考に、スモークにしたベースコートを塗り重ねていきます。

ベースコートは塗り過ぎると(膜厚を付け過ぎると)逆に塗膜の強度が落ち、また硬化不良等トラブルの原因となりますので、6コート以内に留めるようにしています(通常は3~5コートが基本です)。

ただしスモーク塗装のような透過性の塗装の場合、一度に塗るとムラやダマが目立ってしまうので、塗料中のスモーク顔料は極力減らし、その分丁寧に塗り重ねてムラの無い美しい仕上りを目指します。

 スモーク濃度が決まったら最後にクリアーを塗って本塗り完了です。

 クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーへの変更で承っています。

通常使うクリアーはイージークリアーなる物で(どちらもSTANDOXです)、それでここまで塗り込むとやはりかなりのタレが生じます。

一部の業者さんからの御依頼にはこれを多用していますが、うっかりクリスタルクリアーと同じような塗り方をしてしまって良く垂らしています(勿論これは材料のせいでは無く技術的な問題です)。

テールランプもそうですが、小物を塗装する場合は塗り肌(新車肌)を再現する必要が無く、むしろ肌の無い仕上りにしたい為、クリアーと被塗物とのガン距離はかなり近づけて塗っています。ガン距離が近ければ被塗面に塗着したクリアー中の溶剤が多く残り、その分レベリングが良くなって肌目の無い仕上りになります。

そういった塗り方をすると当然タレのリスクが高まりますが、耐タレ性能の高いクリアーであれば「タレ難いのに肌が伸びる」といった一見矛盾したような仕上りも可能になります。

それではこちらも完成次第改めて紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!