先日左右のサイドカウルとトップカウルの3点を塗っていたBMW K1200GTです。
今回は残りの12点で、サフェ研ぎ&足付け処理は既に先日やっておいたので、保管をしていた屋根裏から降ろし、本塗りが出来るようセッティングを行います。
一番大きいのがこちらのアッパーカウルなので、数は多くても比較的作業は楽になるようにしています(実際は幾つか気に入らない仕上りだったので後日塗り直す予定ですが・・・)。
こちらのパーツは恐らく素材ウレタン製で柔らかい為、クリアーには軟化剤を10%程入れておく事にします。
フェンダー等はフチから裏側に回り込むところまで塗れるようにして台に固定しておきます。
アッパーカウルはそのままだと裏側が塗り難かった為、台から外して先に裏側を塗っておきました。
色は先日の本塗りと同様、ホンダ純正「クリスタルターコイズメタリック」(カラーコード:BG-52M)となります。こちらのページで紹介しておりますので宜しければご参照下さいませ。
非常に綺麗な色なのですが、ムラになり易いメタリック原色(MIX812)が多用された色の為、ベースコートのシンナーは揮発の遅めのをウェットに塗って肌を荒らさないように仕上げます。
ちなみに夏場に使うシンナーはベースコートでも2Kシンナー(トップコート用)のを使っていて、STANDOXのデモマン曰く、同じ設定の物でも(今回の場合だと25-35)BCシンナーより2Kシンナーの方が揮発遅く、カブリが出ないで綺麗に仕上がるとお勧めです。コストは上がりますが在庫が減るので(しかも一斗缶Ver.は変ですし)、私は車体を塗っていた頃からこうしています。
そしてクリアーを塗って本塗り完了です。大変お待たせしました!
当初より南の島の海をイメージされていまして、まさにそのような感じの色味になっているかと思います。
こちらはアッパーカウルの両サイドに付くパーツで、風防と言うか、ナックルガード的な役目になる物かと思います。、裏表共見えるので全体を塗っています。
こちらもシルバーの艶消しだった物で、小傷があったのでサフェで下地を整えてから塗っています。
フェンダーはフチから裏に回り込むようにして 色とクリアーを塗っておきました。
塗装時の雰囲気温度は35℃くらいで、クリアーはクリスタルクリアー、ハードナーはMSの25-40、シンナーは敢えて早めの10-20にしてタレを防止しています。
車体の塗装だったらこの組み合わせではシンナーを25-35にする筈ですが、エアー圧を落として至近距離から塗る肌目を作らなないこの塗り方だとナイアガラ必至なのでシンナーだけ早めにしています。「だったらハードナーを15-30にしてシンナーを25-35にすれば」と思うかも知れませんが、この高温多湿の時期だと気泡が出る恐れがあるので、(乾燥速度では無く)反応速度を遅らせて予防しています(スタンドックスユーザーにしか判らない内容ですいません)。
この内何点かは再塗装をするのと、先日塗ったサイドカウルやロアカウルの磨き処理もあるので、完成まではもう少し時間が掛かりそうです。どうぞもう暫くお待ち下さいませ!